小説・映画・Audible その2
Leica M9-P + Summilux 50mm f1.4 ASPH.
小説を朗読するので基本的には限りなくオリジナルの小説である。ラジオドラマと違って効果音も入らないしほとんど登場人物のセリフはナレーターひとりでこなしている。
とはいえ、セリフはそれなりに感情をこめて読む場合が多くそこに文字とは違った演出が入ってくる。この部分が非常にデリケートなのである
-感情を込めた朗読の功罪
→ただ、そこには演出が入るので原作を昇華させる場合とスポイルしてしまうリスクがある
→作品によってはドキュメンタリー風に淡々と読んだ方がよい作品もある
→感情を込める普通の場面では良いのに絶叫場面で本当に絶叫して一気に白けることもある
-ナレーターのスキルの問題
→明らかにスキル不足のナレーターでは作者が気の毒になる(文字のままなら公平なのに)
→ナレーターの好みが大きく影響する。レビューも賛否両論極端に分かれているケースあり
→男性のナレーターが女性のセリフを読む時、女性のナレーターが男性のセリフを読む時の影響が大きい
→俳優が映画やアニメの声優をやると外れることが多いが、ナレーターはうまくこなしている俳優が多い
-読むスピード
→Audibleでは読むスピードを細かく調整できることもあるのだろうけどデフォルトがあまりにゆっくりしゃべりすぎ
→できればスピードを変えずに本来の声の調子で聴いてみたい
上記のような「原作の本」からはどうしても演出などの外部要素が入ってしまってはいるけどAudibleは映画やドラマほど原作本来の要素がスポイルされる可能性は低く限りなく原作本の読んでいる感覚に近いと感じている。なので僕としてはたとえAudibleで聴いたとしても
「あの本読んだよ」
と言い切っていいと思っている。少なくともこのサービスによって本来なら読んでいない可能性の本も読んでいるわけで僕にとっても作者にとっても悪い事では全然ないと思う。
Audibleは合わない人には合わないかもしれないけど、もし食わず嫌い(今までの僕)なのであれば最初は無料だし是非試してみてください。
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