« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »

2023/08/21

「劇場版ツルネ -はじまりの一射-」

20230821
RICOH GR

先日たまたまWOWOWでやっていた「劇場版ツルネ -はじまりの一射-」というアニメ、高校時代弓道に明け暮れていた青春時代を思い出しすっかり見入ってしまった。

Photo_20230821102601

最近のニッチテーマ系のアニメは侮れない。アニメとしては未経験者にもわかりやすいように作ってあるので問題ないのだけど、経験者が観てもかなり唸るくらいきちんと描かれているのだ。

 

弓道という武道はその他の武道とは大きく異なる点がある。まずは「立ち合いがない」という点である。相手と組み合うなどの直接的な駆け引きはなく、すべて自分との闘いである。

また、流派によって所作は違うが基本的に弓を引いて矢を放つという一連の流れは同じであり、他の武道のように多くの技があるわけではない。ひとつの技を極めてゆくという非常にシンプルなものだ。

 

そしてスポーツ性は非常に低い。アーチェリーや射撃と違って的のどこに当たっても点数が同じである。なので高段者になると当て数だけの優劣はかなり際どいものになるし、段級審査も単に沢山当てられるかという基準ではない。精神性や姿勢、動作が重視される。(まあ、これは高段者になると他の武道とも共通する点ではあるけれど)

 

精神的な部分も含めて自己をどこまで高めることができるかは他の武道と同じであろうが、それを組み合いではなく自己だけで表現するものだ。そうすると空手の「形」競技と似ているかもしれない。

 

資本主義社会はどうしても市場争い、他社との競争社会である。「いいものを作ればそれでよい」「自分だけを純粋に高めてゆければそれでよい」というわがままな概念は通用しない。そんな社会に染まってしまっていた僕はこのアニメで弓道時代を思い出すまで、そんな他人のことなんかまったく考えず純粋に自分の技と精神のみ鍛えていた時代があったことをすっかり忘れてしまっていた。

 

会社務めを辞めて今でも自営業として社会に関わり続けているとはいえ組織でない分、自分中心に考えてもいい立場でもあるし年齢でもあると思っている。他人に勝つためではない「目指す何か」に向かって純粋にまだまだ切磋琢磨してゆこう・・・・そんな気持ちにさせてくれるアニメでもあった。京都アニメーションさんグッジョブである。




| | コメント (0)

2023/08/01

県花、県鳥とは・・・・

230731_20230801100801
Leica M9-P + Summilux 50mm f1.4 ASPH.

テレビ番組「秘密のケンミンSHOW極」で「県花・県木・県鳥」の話題になった時

 

同居人「それぞれ県ごとに違うのは知ってるけど滋賀で認識されているのは

    県鳥の「かいつぶり」だけやわ」

 

   注)同居人は滋賀出身、Shigは岡山出身

 

ちなみに滋賀では「かいつぶり」は琵琶湖で常にぷかぷか浮いており、ゆるきゃら的にもフューチャーされている

 

同居人「ところで岡山の 「県花・県木・県鳥」はなんやのん?」

 

Shig 「いやあ、そんなん意識したことないなぁ。どうせ桃太郎がらみで

    県花はモモで鳥はキジなんじゃね?あははははは・・・」

 

調べてみたら・・・・その通りでした。なんやねん、そのテキトーな決め方はw

 

さらに調べたらその他の県もかなりわかりやすくご当地に準じたものを選んでいて入れ込

んでいる件は県や市の紋章のデザインにもなってたりする。さすがに全県満遍なく設定す

るのは困難らしく県によっては被っているものもある。

 

ただ、青森のリンゴや岡山のモモ、和歌山のウメ、香川のオリーブのようにその県にとって

強烈な印象のものは忖度されて他県で選ばれていない。

 

「こういうのを全員で設定しましょう!」という時に好き勝手に選んだら混乱するし、なん

もないところは選ぶ基準が難しいし無理くり感がある。まさに「公平」と「公正」の矛盾の

縮図のようだ。

 

※そんなん抜きにしてほんわかしてる「県花・県木・県鳥」は賛成なんだけどね




| | コメント (0)

« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »