Joker
Leica M9-P + NOCTILUX-M 50mm f1.0 (2nd generation)
映画「Joker」に行ってきた。
映画が終わった時に近くのカップルが
「なんだ、バットマン出てこなかったじゃん」
って言っていたのを聞いて腰が砕けた話は置いといて無茶苦茶期待して観たこの映画の感想は・・・・
<ネタばれのため改行>
僕は本来天邪鬼ではあるのだけど、この記事に関していうと天邪鬼は封印して本音である。
正直この「ジョーカー」、大いに期待外れである。
もし何の予備知識もなく観ていたらそれなりにインパクトはあったろうけど前評判とおおまかなあらすじを知ってから観たもんだからその落差たるやあまりに激しい。
TVなんかでやっている宣伝用の画像、そのままでありそれ以上でもそれ以下でもない。まさにステレオタイプすぎるのだ。
→こんなに酷い目にあってんだから「悪のカリスマ」なってもいいじゃん?・・・は?
→こんな映画観てすげえ考えさせられて落ち込んだ・・・は?
→ホアキンフェニックスの演技に圧倒された・・・は?
(ホアキンの演技を否定するわけではない問題は演出だ)
あまりに屈折と狂気の表現がストレートすぎて興ざめ。芯から震えるような狂気が全然伝わってこねー。
いきなり「僕、いっぱいいっぱいで壊れる寸前なんすよ~」
からスタートされてもこっちは置いてぼりだっちゅうの。もっと押さえた演技でじわっと来た方がよっぽど狂気が感じられたのだけどね。むしろホアキンよりデニーロの方にずっと狂気を感じたわ。
普通圧倒される映画を見たら数日間その映画のことばっかり考えて悶々とするもんだが、 「Joker」では映画館出たとたんすっかり頭から消えてたわ。画面もスタイリッシュ、音楽の使い方もいい、役者もいい、テーマもいい・・・・ああ、なんてもったいない。
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