レシピじゃないのよ その1
Leica MP + NOCTILUX-M 50mm f1.0 (2nd generation)
味の継承はすごく難しいと思う。
単にレシピをマネしただけじゃ本当の美味しさは継承できない。老舗の味なんかは何十年もかけて代々引き継ぎが行われてその根幹がなんとか引き継げているのだろう。
でもそんな引継ぎを前提としたお店の方が圧倒的に少ないわけで、となればほとんどのお店はその代限りとみていいと思う。
岡山の天神そばも大将が亡くなって随分経つけどおかみさんが引き続き作っているのでその味は健在だ。でもそのおかみさんが火を落とす時、多分天神そばは二度と食べられないラーメンになるんだろうな。
そんな一代限り的なお店のひとつに大阪南森町に「ハチ」というカレー屋があった。ここのカレー(お店やお店の人含む)を語るとどんどん脱線するので詳細は割愛するが、とにかく強烈に辛いけどコクがあって独特の美味しさを醸し出す比較対象があまり見当たらないタイプのカレーであった。
数年前、そのカレー屋がいきなり閉店。ファンは凄く悲しんだのだけど、同じ場所に名前を変えてほぼ見た目上は同じカレーを出す店がオープン。事の事情や詳細は分からないまでもここまで「ハチ」を踏襲するのだから何かしらの関係や継承はあったのであろう。
カレーのカテゴリーとしては同じもの(見た目や値段、方向性等)、辛さもオリジナルに近いレベルの強烈なもの。でも・・・・・・・
なんなんだ?この微妙な「これじゃない感」は・・・・・
僕なんか「ハチラー」と呼ばれるフリーク達の足元にも及ばないのだけど、こんな僕にでも「これは似て非なるもの」という感触はぬぐえなかったのだ。
つづく
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コメント
赤ペヤングを毎日のように食べていた頃は
一般人が入ることが出来る店で出される辛い物は問題ないだろうというくらい
辛さに対して耐性があったのですが、
ここ一年近くあまり辛い物を食べないで居ると麻痺した辛さの感覚が戻ってきました。
やっぱり定期的に辛い物を食べていないと戻ってしまう様ですね。
ま、その方が辛さを楽しめて良いのですが。
投稿: inamoku | 2015/06/14 12:50
>inamokuさん
inamokuさんも辛いもの好きでしたね。是非とも「あのカレー」を食していただきたいです。水曜日限定ですが、もしお時間が合うようでしたらご案内しますよw
投稿: Shig | 2015/06/15 22:36