時計趣味主流 最終章 スプリングドライブという変態ムーブメント 2
RICOH GR
あまり評判のよくなかったキネティックではあるが、そのこだわりと変態性は日本企業ならではだったりする。蓄電の限界はあるとはいえできるだけ寿命を延ばすために取り入れた技術に「キネティックオートリレー機構」というものがある。これは
腕から外している状態が約72時間続くと運針を停止し、最長4年間放置していても、使用を再開すれば30秒以内に現在時刻に復帰するという機能
もうここまでくると「何のためにやっているのか」を見失いそうな変態ぶりである。(もちろん愛すべき変態)でも発想自体はいたって健全であり、機械式で発電、正確なクオーツで可能な限り長期間駆動。立派なものである。
で、さて肝心のスプリングドライブという機構。キネティックとはまったく違う発想と内容である。詳しくはSEIKOのホームページを見ていただくのが一番なのだけど、それはそれで素人さんにはちょっとわかりにく表現も多いので超簡単にまとめると・・・・・
・クオーツとのハイブリッドとはいえSDはキネティックと違って
「電池」も「充電池」も搭載していない
・まずは機械式ローターによりぜんまいを巻き、ムーブメントを駆動。
要は基本99%通常の機械式時計である(動力としては)。
・同時に機械式ローターにより発電も行い水晶振動子を振動させ、
そのパルスをIC部でカウントすることで正確な時間を計算する。
・ただ、これを駆動として使わずにローターにブレーキをかけて速度を
調整、正確な時刻を表示させます。
みなさん、わかりましたか?要は
1、機械式時計のローターで
2、片手間で発電して
3、水晶で正確な時間を計算して
4、機械式時計を調整する
こんな感じです。で、どうです?僕はこの説明を見て
さすが世界のSEIKO!!!SUGEEEEEE!!!!!
・・・・・・とはなりませんでした。
つづく
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