Leica M9-P + Leitz Xenon f=5cm 1:1.5
Leica M9-P + Leitz Xenon f=5cm 1:1.5
別にレンズテストというわけではなかったのだけどずっとLeica M9-PにSummilux 50mm f1.4 ASPH.ばかりだったので前回の横浜にはしばらく使っていなかったLeitz Xenon f=5cm 1:1.5を付けて出かけてみた。
Leitz Xenon f=5cm
1:1.5、製造期間は1936~製造本数6190本という古くてレアなレンズ。過去フィルムで使った時の感想としてはノクチ初期玉ほどではないけどかなり渋く柔らかい表現、光線の加減ではかなりネガ調に転ぶ。文字通りレトロでデリケートなレンズという印象。さてM9-Pでは?
ご覧の通りレトロな雰囲気が微塵もなし。少なくとも色表現やコントラストにおいてフィルムカメラで見せた特徴は表に出てきていない(この絵を見ただけではクセノンとは思わない)。
銀塩のでは絵を構成する要素はフィルムとレンズ、ボディは単なる箱。デジタルになるとボディーに組み込まれたセンサー、画像エンジンがフィルムの部分に当たる。ボディを変えるごとに表現が変わってしまうのではレンズ評価の基準も今までようにはいかないだろう。
さらに今ではカメラの機能自体に「~調」とか「~モード」とかあって表現方法まで最初から設定可能だ。デジタルになって便利になる反面常々僕がここで語っている「自分の撮ったオリジナル」というものがどんどん見えなくなっていくところだけはやっぱりもやっとしたものを感じるなぁ。
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