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2012/08/23

教え魔

20120823_1
Leica M7 + NOCTILUX-M 50mm f0.95 (4th generation)

ある程度技量の精進が必要な趣味の世界では「なんとか教室」とか「なんとかワークショップ」とかある一定の体系化されたカリキュラムに沿って教えてくれるシステムが存在します。

そしてそういった趣味の世界には単純に同好の集まりの中で自然発生する情報交換や技量の伝承が起こるのですが、ここで登場するのが

教え魔

という方々です。そういった方々は子羊のような初心者を見つけるとここぞとばかりにありったけの知識をぶちまけます。そしてやっかいなことにその知識や情報に「自分の好み」「勝手な自説」「勘違いした思い込み」が練りこまれている場合も多々あり、これが初心者にとって有害となることも少なくありません。中にはあまりにひつこい教え魔さんのために情報もこんがらがってその趣味から遠ざかってしまう場合もあったりします。

また、よく見る光景としては一人の初心者さんに複数の教え魔さんが群がった場合、意見が一致している時はいいのですが、主観が入り込んで意見が食い違ってきたらもう大変です。初心者さんそっちのけでわけのわからない主観の応酬が始まってしまいます。(傍から見ている分には面白かったりしますが)

今は以前ほどではないにしても一般的になった「ブログ」も、フォーマットは世界共通なんですが、書かれている言語を割合で割り出すと30%強が日本語だったらしいのです。それほど日本人というのは「出力」が好きな民族なのでしょう。
たぶん、こういった「教え魔さん」も、損得抜きでとにかく自分の知識や情報を誰かに伝えたいという欲求が人一倍強いと思われます。

こういった「出力過多」の教え魔さんの場合、実は教えるのが上手な人はほとんどいません。相手の技量や知識を上げる事が目的の場合、実は出力される情報は整理されていてむしろ物足りないくらいシンプルな場合がほとんどです。

皆さんもある程度やりこんだ趣味があって、初心者さんからアドバイスを求められることもあるでしょう。その時、「教えることで相手の役に本当に立っているのか?」「教えることその事が目的になっていないか?」と自問してみてください。教え魔になる可能性は誰にでもあるのですw。

※自戒を込めて・・・・・・・

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コメント

「30%強が日本語」のあたりを読んでいて、ふと思ったのですが日本に素晴らしい伝統工芸が他国より多いのは「教え魔さん」が古来から多かったんですね。

ちなみに僕は「自分の好み」「勝手な自説」「勘違いした思い込み」に加え「願望」「嘘八百」が加わります。(笑)

投稿: パンヤ | 2012/08/23 11:59

教え魔になれるほど詳しくはないくせに
なんかちょっかいをだしてしまいます。
DNAですかね・・・(亡き父も教師だったらしい)

投稿: ちみち | 2012/08/23 18:31

>パンヤさん
僕は「妄想」も入ってきますねw

>ちみちさん
でも伝えなければならないことも多いので遠慮せずにどんどん教え魔になりましょうw

投稿: Shig | 2012/08/23 23:40

一番困ったのが、友人Bから「俺のパナのコンデジ(TZ7だったか)の方が、Aが自慢してくるGRD3っていうカメラよりも普通に綺麗に撮れてる気がするんだけど、GRDってなにが良いの?」と聞かれた時でしたΣ(゚д゚lll)
いや、それはゆがみとか明るさとか拡大してもきれいかとかだよ!って言ったのですが、普段自分もカメラはああだこうだ言ってても、意外と全然分かってないなと痛感させられました…

投稿: もりとら | 2012/08/29 03:29

>もりとらさん
カメラやレンズのどこがいいのかという話はどう転んでも主観中心になりますから見解の違いを埋めるのは難しいかもですね。ましてや撮った後の写真を比べてもそうそうわかるもんじゃないですし。

投稿: Shig | 2012/08/30 21:00

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