トラクタブルヘッドライト その2 可変ギミックへの憧れ
Leica MP + Summilux 50mm f1.4 ASPH.
リトラクタブルライトに少年時代憧れた理由としてもうひとつ
可変ギミックへの憧れ
が、あったように思う。当時のロボットもの、戦隊モノ、ヒーローものには必ず登場メカが変形、合体するものが登場した。子供心にもそれはTVの中だけの憧れの存在だと理解していたのだけど、それがいい大人が実用車という大義名分の中で大真面目にやっちゃってくれたのである。
大人になったらリトラクタブル搭載車に乗って対夜間仕様に変形してやるんだ!
と、心に誓ったものであった。な、もんで僕が最初に乗った車、ユーノスロードスター(初期型)なんかは「リトラクタブルヘッドライト」「オープンカー」という変形ギミックの塊だったりするw
そんな子供の憧れであったリトラクタブルライトもすでに新車としては消えて久しくなるのだけど主な理由としては
・生産コスト面
・フロント重量軽量化
・対人事故の際の対象への影響度
・ライトが展開しなくなるリスク
・展開時、空気抵抗の増大
・北米におけるライト最低地上高規制の緩和。
・ライトの小型化
・一部の国や地域でのヘッドライトの走行時終日点灯を義務付け
などがあるのだけど・・・・
はいはい、わかりますよ。でもね全部大人の事情ってやつですよね。こんなもん子供心の事情で最新技術を使ってなんとかすりゃいいじゃん!カッコだけのためにさ。
生産コスト
余計なもんばかりつけておいていまさらそれはないだろう
安全面
最新技術の柔らかい素材で作りなよ。固定ライトは人を全く傷つけないの?
空力性、フロント重量
どんだけの人がそんなの気にしてんだ?
常時点灯
どんだけの地域が対象なの?
故障リスク
手動でも展開できる仕組みにすりゃいいじゃん
需要が全くないならそれは商売だから仕方ないけど、どこか「やれない」のではなくて「やらない」だけのような気がする。昔の車はどこか「ロマン」を感じるものがあったのだけど、ここのところ車に「萌え」がないのは経済的観念のみ優先して単なる「実用消費財」になってしまったからじゃないだろうか。
そんな中で今でも乗りたい車に乗っていられるだけ僕は幸せかもしれない。もう壊れて動かなくなるまでずっとこのまま今の2台を乗ってゆきます。少なくともこの2台にはロマンがあると思うから。
僕にとって車とはそんな存在。
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