GSX1100 KATANA
Leica MP + NOCTILUX-M 50mm f0.95 (4th generation)
自動二輪限定解除の免許を取った時、最初に買おうと思ったのがこのSUZUKI GSX1100 KATANA。販売当時は憧れの対象でしかなかったこのバイクが手の届くところまで来た時はドキドキしたものだ。
このバイクが国内用750㏄で販売された時は耕運機ハンドルと言われたアッパーなハンドルが標準で、これを嫌ったオーナーは1100用のハンドルに換装したところこれが「違法」と摘発された。これを俗にいう「刀狩り」と呼ばれた現象だった。
確かに耕運機ハンドルはハンスムートのデザインをスポイルするものではあったけど今見返して見るとこれはこれで味があったのではないかと思えてしまうものだからちょっと不思議だ。(その後低いセパレートを見慣れてしまったこともあって)
こんなに入れ込んだKATANAではあったけど結局買ったバイクはYAMAHAのV-MAX.。KATANAは好きだったけど当時はとんでもないKATANAブーム。程度の悪い中古(当時は販売中止期間)でもプレミアがついてとんでもない価格だったのだ。
当時のMr.バイクBG誌が「こんなにブームにしたのはウチが特集を組んだから。すみません」なんて書いていたけど自意識過剰も甚だしい。たかが中古雑誌ではブームは作れません。ブームのきっかけは「バリバリ伝説」の秀吉KATANA、東本昌平の「キリン」、そして楠みちはるの「あいつとララバイ」による大型バイクブーム。これらバイクマンガがKATANAを時代の寵児に仕立てあげたのだ。
※トムクルーズの「TOPGUN」でNINJA人気が高まったのも同じ時期
最近発売のバイクには当時のドキドキ感はないし、ましてや大型スクーターなんぞはバイクじゃない(あくまでスクーター)。エコが叫ばれる昨今、もう古き良きバイクブームなんぞ起こりようもなし、僕自身もうバイクに乗ることはないだろうけど一番元気だった時代にこんなバイク達に乗ることができたのは幸せだったとつくづく思う。
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コメント
数%舘ひろしも加担しているかと(笑
投稿: pei | 2010/01/19 00:05
こんにちは。すっかりブームに乗っかり、プレミア価格の中古でGSX750SからGSX1100Sへと乗りついだ口です。憧れのバイクでしたから、カタナにのりたくて限定解除取りました。当時は試験が厳しくて9回目でやっと取れて、晴れてオーナーになれた時の嬉しさといったら!
貧乏学生でしたが、車には目もくれず、バイトしてはバイクいじったり、ツーリングしたり。
カタナで北海道を廻ったのは大学4年の夏でした。GSX1100Sではパイプハンドルに改造して乗ってましたね〜。
投稿: ふぉとし〜ずん | 2010/01/19 17:18
こんばんは。3年ほど前より楽しく拝見させていただいております。
私も刀のオーナーで、91年にひっそり再生産されたモデルを新車で購入以来、いまだに乗り続けています。現在オドは89,000kmほどで、このままのペースなら3年以内にメーター一回りかと思い始めたところです。購入した時はこれほど長い付き合いになるとは思いませんでした。
オートバイを専門としていないサイトで自分の愛車が取り上げられた嬉しさ、意外さに、初めて書き込みさせていただきました。今後も楽しい記事を期待しております。
投稿: tapatio | 2010/01/19 23:47
>peiさん
た、舘ひろしっすか(猫ひろしじゃないっすよね)(汗)。実際のところ0.02%ぐらいかと・・・。西部警察で派手に刀をぶっ転がした時は「自分のじゃねーからだろ」と突っ込みを入れましたね。
>ふぉとし〜ずんさん
私も自己流で大型免許にチャレンジしましたのでそれなりに落ちました(笑)。今は教習所で取れるみたいですが、あの頃の限定解除はそういった意味でいい試金石だったと思いますね。パイプハンドルとは渋いですねぇ。セパレートハンドル全盛期にパイプハンドルで峠で最新バイクをぶっちぎる人がいましたが今でも僕中で伝説です。
>tapatioさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
私の会社の後輩で10年以上刀とマイクヘイルウッドのドカティを乗っている奴がいますがそういうのって凄くいいですよね。刀はバイクの中でもかなり異質だと思います。いつか最新のエンジンでまた同じデザインで復活してもらいたいですね。
今後ともよろしくお願いしますね。
投稿: Shig | 2010/01/20 00:09