ズミクロンの青い空
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
ライカレンズの2本目として悩みまくって購入した35mmズミクロンf2(カナダライツ製6枚玉)はデビュー撮影から私を虜にしてしまったのですが、その大きな特徴に「独特な青空の色表現」があります。
いつもは路上のゴミなどを撮っているいるのですが、吸い込まれるような青い空を撮るのも好きなんですよね。それもあえて雲のない青空が・・・。
でズミクロンで青空を撮ったのが昨日と今日の写真です。
フィルターはもちろん使用していませんしデジタル化の過程でレタッチもかけていません。この青に関してはポジからそのままスキャンしてもさほど色の変化を起こさずにポジ通り表現できています。
この深い青色はKodakダイナハイカラーというフィルムの影響もあるのでしょうがズミクロンは他のフィルムでも青空はこういった独特の色を表現してくれます。
レンズの味というのはいまだに他の人が撮った写真では実感レベルではピンときていません。しかし自分で撮影して自分のイメージとレンズの表現を比べることによりその差をかなり明確に味わうことができます。そういった意味ではズミクロンの青空はリアルな表現ではないかもしれませんが、私が撮影時に感じた青空の心象色を表現してくれている相性のいいレンズといえます。
| 固定リンク
コメント
渋い青ですね。ややアンダーでぴったり決まった時のコダックリバーサルはほんとに綺麗です。ぼくも明日は八枚玉を持ち出してみようかな。朝早く奈良の円成寺に行く予定です。若かりし頃の運慶作「大日如来坐像」を見てまいります。
投稿: ありま秀丞 | 2005/08/27 00:12
あまり個性を云々と言われる事の無い6枚玉ですが、やはりこの色乗りの良さは「個性」でしょうね。
(でもオイラの6枚玉はここまで深い青を写し撮ってくれはしないです(苦笑))
ただ、オイラの6枚玉は画面に太陽が入る様な真逆光条件でも雲のディティールや空の青をきっちり描写してくれます。
MFニッコールだと真っ白です(苦笑)
良いですよね~、6枚玉!
投稿: Hirotaka | 2005/08/27 16:13
>ありま秀丞さん
銀塩、それもリバーサルの色表現のおかげでデジタルからフィルムに転身した私ですが、そのためモノクロでは苦労しております(笑)。
6枚玉の味は体でなんとなく理解できましたので、いつの日か是非とも8枚玉と実感レベルで比較してみたいものです。秀丞さんの8枚玉写真、楽しみにしています。
>Hirotakaさん
くしくも同じレンズを使われているHirotakaさんですが、使用フィルム、写真の方向性が見事に違うので「ぱっと見」同じレンズには見えないかもしれません。レンズが同じだと同じような写真になるわけないのは当たり前ですが、基本性能の素晴らしさは共通ですね。
要はその基本性能や味をどのように使うかの問題でしょうね。
投稿: Shig | 2005/08/27 19:50
>shigさん
八枚玉のつもりが、ノクトンクラシック40mmになりました(笑) やはりM3で35mmはちょっち辛い。それ以前に、暑くて思うように撮れませんでした(T_T)
投稿: ありま秀丞 | 2005/08/28 00:01
>ありま秀丞 さん
M3で35mmは勘が必要そうですね(笑)
いやあ、私も「撮るぞ!」と出かけるもののこの暑さにあっという間に挫折しカフェでビールなんぞ飲む休日が続いています。もうすぐ秋、もうちょっとの辛抱ですねっ。
投稿: Shig | 2005/08/28 19:55