セミドロップハンドルの時代
Leica M5 + Summicron 35mm f2 (6elements)
自転車に目覚め始める小学校高学年の頃、世の中は子供向けスポーツ自転車のブームの時代でもありました。子供の心をつかむために絶妙な商品が投入され続けていたのです。
・前部、後部フラッシャー付
・5段~10段変則
・ディスクブレーキ
・三角ラジアルタイヤ
・楕円ギア
・エンジンカード
※スポークに薄いプラスチックの板が当たるようにして走ると「バリバリ」音がでるようにした迷惑なシステム。当然手作りでもできましたので私も自作しました。
しかしその中でもなんといっても「セミドロップハンドル」は画期的な商品だったのではないでしょうか。まだまだ「本格的ドロップハンドル」は大人のものであって、
子供の自転車につけるのはいかがなものか・・・
といった風潮の中ドロップハンドルの角度を浅くすることにより大人を黙らせてしまった「セミドロップハンドル」これには当時の子供たちは心を奪われてしまったのです。ましてやそういった流れで無理やり作ったともいえる「セミドロップハンドル」は造形的にある意味ドロップハンドルをしのぐ完成度だったのです。
本来ドロップハンドルは走行シチュエーションによってグリップ位置を変えられるように設計されたハンドル形状です。ですからスポーツ用、長距離用など用途によってブレーキ位置やハンドル形状にも違いがあるほど実用一点張りのハンドルです。
それにくらべて「セミドロップハンドル」はドロップハンドルの格好だけ取り入れてた「普通のハンドル」です。「セミ」とついただけで「ドロップハンドル」のカテゴリーに入ったなら「ドロップハンドル」は随分気を悪くしたのではないでしょうか。
当然時代の潮流に翻弄され、いまではすっかり姿を消してしまった「セミドロップハンドル」ですが、時々路地裏散歩中に発掘されることがあります。残念ながら自転車置き場に整然と並んでいたり、玄関の前にあったりと写真としてアップするには?なシチュエーションばかりですので掲載はしていませんが・・・・・ちゃっかり記念撮影はしています。いつかフォトジェニックな場所に置いてあるセミドロップハンドルの自転車に出会いたいなぁ。
※あらためて見返すと猫写真、珍しいクルマ、珍しいバイクなどの自己満足写真多かったです(笑)
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コメント
いやーセミドロップハンドル懐かしいですねー。私が所有していたのは、確か、ライトは当時リトラクタブが流行る中、人と同じじゃつまらんと云う発想で、(ませたガキだな)ハイ・ロー切り替えのテュアルライト。変速機は5速の物でしたが、レバーケースにLEDパネルが装備されており切り替え時に、電子音と共に変速値をデジタル表示。でリア・フラッシャーと云う、今冷静に考えればとてつもなく無意味なメカが装備されていた記憶があります。でも、当時の少年の心をわし掴みして離さなかったアイテムですもんね。(当時の価格からしても結構高価な自転車ですよね。定価で5万位していたんじゃないでしょうか?今更ながら、両親に感謝です)
投稿: kou | 2005/07/18 15:27
>kouさん
それって当時の最高峰の装備じゃないですか(驚)。ホーンも「ビーーー」という色気のない音ではなく、「フォォォ~ン」というカッコイイ音でした。近所のお金持ちの友人が乗っていたのでちょっと借りたことがあるのですが・・・・・カッコイイ分結構重かったですよね(笑)
フラッシャーは最初面白くて使いまくりますが、電池が切れたり故障したりすると単なる重石にしかならなくて、最後には外してる子もいました。最近の子供はみんなマウンテンバイクみたいな自転車ばかりで・・・時代を感じますね。
投稿: Shig | 2005/07/18 21:24