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2005/06/30

趣味車奇譚 恐怖のオーバーヒート

20050630
MINOLTA CLE + M-ROKKOR 40mm f2.0

カテゴリーで設定しておきながらあまりエントリーしていないクルマネタです。梅雨らしい雨もなくいきなり猛暑の日本ですが、我が愛車達にとって夏は鬼門です。

国産車はエアコン壊れないだろうというのは神話であってウチのクルマは非常に不安定。30分は持ってくれるのですが、それ以上はその時の運。「30分は十分暴れてみせましょう。だがそこから先は何の保障もできません」って開戦前の山本五十六じゃないんだから、もうちょっと持ってくんない?お願いだからさ。

深刻なのはもう一台の90年式キャブクーパー。こっちは生まれながらのオーバーヒーター。涼しい英国生まれですからハナからこんな猛暑なんか想定外。過去3回オーバーヒートで煙噴き出してます。

-ウォーターポンプが割れた
-ファンベルトが裂けた
-ラジエターが壊れた

普通こんなところ壊れませんって。でもミニにとってはありうる症状。夏はスピードメーター見ずに水温計見ながら走ってます。
本当はね、ミニ乗りなら「エアコンなんて邪道!」なんですけどね。軟弱な私にはエアコンなしの車はちょっと無理っす。昔は車にエアコンなんてついていなかったとはいえエアコン慣れした今は「昔はどうの」という以前に白旗あげちゃいます。

夏は好きなんですが、車に乗るという一点では目をつぶって駆け抜けたい季節でもあるんです。

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2005/06/29

廊下は走るな

20050629
RICOH GR1v

小学校の教師にとってこれほど虚しい注意はなかったのではないでしょうか。
注意しても注意しても生徒は廊下を走り回る・・・・。魚に泳ぐなと言っているようなものです。かくいう私もいつも走っていたような気がします。下級生の階はちょっと威張って・・・上級生の階はちょっと緊張して・・放課後は「どろけい(泥棒と警察)」なんかやってましたね。(これって全国区でしょうか?)

地方から集まった人達と子供の頃の遊びの話をしても結構食い違いがあります。同じ遊びで名前が違ったり、そもそもその地元でしかない遊びだったり・・・。
遊びにもそれぞれの土地の文化があり、また自然と全国区になったシンクロニシティーが起こることもあります。私が小学校の時印象に残っていた遊びをいくつか紹介しましょう。
■いちにい
軟式テニスボールを屋根に投げて次の人の名前(番号)を言う。そして呼ばれた人は屋根を転がってくるボールを地面に落とさないようにキャッチして次の人をコールする。3度失敗するとボールの標的になるという罰ゲームの対象に。
これは名前を変えて全国にあるようです。

■○○○人の○○○○
伏字でスミマセン。現在では差別用語となっており、知らない人にはほとんどわからない形でしか紹介できません。遊びとしては全国区で一般的には「坊さんが屁をこいた」とか「だるまさんがころんだ」とかで遊ばれているようです。しかしながら岡山の私の地域では危ない表現で当たり前に遊ばれていました。

■元大中小
この遊びは他の地域で遊ばれていた話を聞いたことがありません。岡山限定の遊びでしょうか。それともウチの小学校限定?4つの升目を地面に書いてバレーボールをワンバウンドで相手の陣地に返す4人テニスのような遊びです。一番偉いのが元で負けるとひとつずつランクが下がってゆきます。階級社会に揉まれている今では非情な遊びに感じます(涙)

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2005/06/28

逃がした魚は大きい?

20050628
Leica M5 + NOKTON classic 40mm f1.4 SC

そのいち
「ボロボロのイカした自転車でもないかな」「面白い壁のシミでもないかな」と路地裏写真をまったりと撮っていたさなか、ふいに私の歩いている道をトカゲをくわえたイタチが横切りました。写真に撮って面白くなるかどうかはわかりませんが、滅多に見られる光景ではありません。横切る時間は約2秒。
その時私は路地裏撮影中でしたから手に持っていたMPはフィルムを巻き上げていた上にシャッターに指までかけていたのです。

にもかかわらず、私は横切るイタチをただ見ていただけだったのです。

情けないっ(涙)。報道カメラマンではありませんが、撮影臨戦態勢にありながら即時の被写体に対応する心の準備ができていなかったのです。人物スナップは積極的に撮らないまでもいつ決定的瞬間が訪れるかわらかない路上の撮影で漫然とカメラを持っているだけという姿勢はいかんぞっ(涙)

そのに
昼ごはんを食べに外に出た際、ある家の窓ガラスの向こうに猫の姿が・・・。通常のガラスではなく「すりガラス」であったためそのシルエットはアーティスティック!「こりゃあいい被写体だぜぃ」

しかし・・・カメラ持ってませんでした(涙)

後で思えばカメラ付携帯を持ってたのですが、私はいまだに電話機で写真を撮るということが脳の中で思考として繋がっていません。

他にも沢山あるのですが、書ききれませんのでもしかしたらシリーズになるかもしれません。(少なくとも今はそう思っているという程度ですが)

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2005/06/27

マニュアルによる意思伝達

20050627
MINOLTA CLE + M-ROKKOR 40mm f2.0

leica-m8さんの「mONOCHROMe」のエントリー記事からのトラックバックです。

カメラや車には、ほとんどの操作をオートで出来るにも関わらずマニュアル仕様が存在します。何故わざわざ不便といわれるマニュアルを?

通ぶって格好つけてるのさ

うーむ、全くそんな要素がないとはいえませんが本質はちょっと違うかなぁ。車やカメラもマニュアルといえどその大半をメカに任せています。とはいえエアコンや炊飯器のように目的に向かって粛々と動作を積み重ねればそれで満足かといえばそうではありません。運転にしても撮影にしても少なからず人間の意思を反映して走行したり撮影したいという欲求が発生するんですよね。

そういった意思をできるだけダイレクトに反映しようとするならば最後の最後はマニュアル操作によるメカへの意思伝達が必要になってくるのです。
私も今まで乗ってきた車は全てマニュアル仕様であり、撮影も90%をマニュアルカメラで行っています。しかし、マニュアルがどんな状況でもベストかというとそうじゃないんです。

渋滞の中移動手段としてのみの運転ではマニュアルよりオートマチックが便利です。被写体の動きに合わせて「瞬間を連続して撮りたい場合」などはフルオートのデジタルカメラの本領発揮でしょう。
どちらを選ぶかはケースバイケース。どちらが絶対的に便利なわけでも不便なわけでもありません。ましてやマニュアルを使いこなすことなんてちっとも偉くないのです。

マニュアルカメラでの撮影の場合、ピントや露出を合わせながら被写体と向き合い、巻き上げのタイミングでリズムをとる・・・。それによって作品の出来が変わるわけではないのですが、自分を表現する過程でマニュアル操作という動作によって相棒(カメラ)との一体感が得られ、なんだか楽しい・・・ただ単にそれだけなんですよね。

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2005/06/26

森山大道氏講演  つづき

20050626
Leica M5 + Elmar 35mm f3.5 (1930)

講演は文筆家大竹昭子氏との対談形式です。森山氏は単独で講演をすると気分で話を進めるらしく、ある程度リードされながら対談の方がペースをつかみやすいのでしょうか。
大竹氏も文筆家らしく理論派で森山氏をうまくリードしているのですが、若干饒舌気味。対談の7割が大竹氏の発言だったのがちょっと残念だったことでしょうか。とはいえ森山大道氏のことは熟知しておられ、非常に内容の濃い対談であったことは事実です。

基本的にプロジェクターで写真を見せながらの講演でしたので通常のトークだけの講演に比べ臨場感とリズムがあります。内容自体は今までの森山大道氏に対するインタビュー記事や自身の著作で紹介されているエピソードが中心でしたが、そこはライブの講演会、森山氏本人からの説明は文字からでは伝わらない気持ちの部分がダイレクトに伝わってきます。写真からは想像できないくらいシャイな方ですからその辺りが写真だけでなく森山氏のファンを増やしている要因ではないでしょうか。

<今回の講演で印象に残った森山大道氏のコメントを抜粋>

■撮影する時に被写体は凝視しませんね。何をどう撮るかはファインダーを覗いて決めるのではなく体中のセンサーで反応しますから。それでノーファインダーも多いのです。

■今までの作品と雰囲気の違う「ブエノスアイレス」の少女の写真はたまたま撮れただけなんです。別に狙ってもないし設定したわけでもない。撮る時だけ必要以上に作品の完成時を意識することはありません。撮影時、現像時、プリント時、編集時・・・それぞれにのシチュエーションでシンプルに作品を意識しています。

■写真を感じる時に、その作品の内に秘める観念性は関係ありません。写真という表面だけで感じればいいんです。

■写真というものは一枚で世界を表現できるものではありません。写真そのものが断片なのですから。ですから写真集というもので表現するのが好きなんでしょう。

■オリジナルプリントにこだわる気持ちはあまりありません。ポスターや本の表紙などで使用される際、トリミングされたり焼き加減が変わったり、文字が上に載ることすらよい出来になればそれを楽しんでいる自分がいます。

抜粋だけでは誤解を招きそうなものばかりですが、氏のコメントは写真に対してこだわりがなさそうな飄々としたスタンスを取っているように感じます。しかしながら言葉にはできない奥深いところでは森山大道氏は写真を突き詰めており、もはや言葉で表現するなら「感じたままに撮ればいいじゃない」というしかないのです。
フォトグラファーは言葉で語る必要はありません。写真で語ればそれでよいのです。

<おまけ> ~森山大道氏 小ネタ集~
-最近はGR1ではなくGR21がメインのようです。当日も首から提げておられました。
-まめに現像するのではなく溜めに溜めて500本くらいいっぺんに現像するそうです。
-粒子にこだわりたいのでまだ銀塩中心で活動されるそうです。

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2005/06/25

森山大道展&森山大道特別講演

20050625
RICOH GR1v

■森山大道展 カルティエギャラリー展示ベースの作品展
■森山大道写真展 新作「ブエノスアイレス」からの作品展
■特別公開講義 森山大道氏 + 大竹昭子氏 対談

本日以上の豪華三本立てを京都造形芸術大学まで見に行きました。なんと三つとも無料。コストパフォーマンス高すぎです。

スナップを撮りだすころから私に対する森山大道氏の影響ははかりしれず、またその圧倒的な作品群の前に自らの未熟さを何度も思い知らされてきました。
写真集以外で氏の本格的プリントを見るのは初めてでしたが、正直「もう勘弁してくださいよぉ」というしかありません。
知っている作品も多々あったにも関わらず、ひとつ見るたびに作品の向こうから棍棒を持った見えない手でぶん殴られ続けられる・・・・・そんな感じです。

7月4日発売の「Buenos Aires」からの作品はかなり情景といったものが伝わってくる写真群でした。今までの「複写に徹するのだ」というような突き放したものばかりでなくブレッソンやアーウィットを思わせるような情緒的なものもちらほら。
これなら森山大道初心者にも自信を持ってお奨めできそうです。私?当然購入させていただきます。

そして本日の目玉イベント「森山大道氏特別公開講義」です。立ち見も出るほどの盛況な会場は学生からお年を召した方まで老若男女入り混じって独特な雰囲気です。
(なにせ森山大道氏の講演をわざわざ聴きに来るという人達の集まりですから)

(つづく)


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2005/06/24

塗りすぎ注意

20050624
Leica M5 + Elmar 35mm f3.5 (1930)

ここまで塗らんでも・・・・という自転車です。でも、この自転車を笑えない思い出があるんですよね。

被写体に自転車が多いのも、もともと自転車好きというのもあります。自分で操ることができる乗り物で三輪車の次が自転車という当時の田舎の男の子の規定路線である道を私も歩んできました。
最初に手に入れたのは、フラッシャー付のものでもなく、セミドロップハンドルのものでもなく、もちろんカンパニョロの付いたズノーフレームのロードレーサーでもありませんでした。

真っ赤な大人用のママチャリだったのです。(小学校5年当時)

子供用自転車から早く卒業したかった私は最終目標の「ツノダのテーユー号」までのつなぎとして、不本意ながら親からこの自転車を譲り受けたのです。「本当にもらっていいんだよね。」何度も親に確認をします。私にはママチャリという造形もさることながら、この「赤色」がどうにも恥ずかしく、あるたくらみを計画中だったのです。

その頃の子供はテレビゲームもなく、興味の対象は仮面ライダーかプラモデルといった方向へ流れていました。河の流れに身を任せるように私は自然にプラモデル&ミリタリー系への流れました。そしてこの自転車を「海軍航空隊仕様」にすべくお小遣いでペンキを買い込んだのです。

・・・・次の休日、出来上がったのは伝説の戦闘機として語り継がれた「零戦」「紫電改」のような名機仕様ではなく単なる地味な緑のママチャリだったのです。

子供心にこの試みの失敗のショックは大きく、このような塗られた自転車を見るたびに思い出すのです。

※この一年後私は無事「ミヤタのドロップハンドル10段変速」を手に入れることができました。

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2005/06/23

お見事ジュンク堂

20050623
Leica M5 + Summicron 35mm f2 (6elements)

久々に大阪堂島のジュンク堂に行ってきました。相変わらずの品揃えで充実した本めぐり。最近はアマゾンで買うことも多いのですが、やはりゆっくりと本屋を周るということは本探しの基本でしょう。いろんなジャンルを流した後、最後は趣味の本コーナーへ・・・。この間「ガケ書房(京都のセレクトブックショップ)」で見つけた写真集がここでは平置きになってます。あれってマイナーな写真集だと思ってたんだけどなぁ。

さらにいままで14号から6号までしか遡って変えなかったライカ通信バックナンバーの5号を見つけ、早速ゲット。レジの側のミリタリーコーナーもちょっと覗いて見ます。

げげんちょ!(出展のわかった方、マニアです) 先日紹介した「イージス艦入門」が平積みになってる!ニッチ本のつもりがジュンク堂ではお薦め本?恐るべし「ジュンク堂」。これで大阪にはイージス艦の中級者が増えることでしょう。

この日買った本は以下の3冊(普段買えないものばかり)
・ライカ通信バックナンバー No.5
・戦車<謎解き>大百科
・35分の1スケールの迷宮物語

※「戦車<謎解き>大百科」は子供向きっぽいタイトルですが、戦車にまつわる薀蓄が詰まった名著です。戦車がちょっと気になる貴方!必携です。
※自分で書いておいてなんですが、普段からこういうのばかり買っているわけではありませんよ。(ちょっと虚しい言い訳)

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2005/06/22

70年前のレンズ

20050622
Leica M5 + Elmar 35mm f3.5 (1930)

ときどきエントリーしているニッケルエルマー35mmは1930年代製です。ドイツで生まれ70年の月日を経て今、私の手元にあります(借り物ですが)。
ちなみに1930年代のドイツといえばヒトラーが台頭してきた頃です。もしかしたらこのレンズはそういった歴史をも写し取ってきたかもしれません。

コレクションされる類のレンズではありませんから、70年間ずっと使われてきたモノだと思います。どのような経緯で日本にあるかは定かではありませんが、70年間いろんな視点で景色や人物の姿をフィルムに焼き付けてきたレンズ・・・。そしていま私が私の視点で現在を写し取っている・・・。

「おいおい、そういう撮り方をするのかい?」

70年間時代を通して歴史を見てきたこのレンズにそんなことを言われるような気がして、少々緊張してしまう私でありました。

※その割には写真は「ふつ~」(笑)

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2005/06/21

MINOLTA CLE ファーストインプレッション

20050621
MINOLTA CLE + M-ROKKOR 40mm f2.0

先日進水式をした(中古ですが)MINOLTA CLE丸の初航行の現像が上がってきました。一番心配したのはAEの正確性です。ある程度傾向が出れば露出補正で修正できますから「バラつきがなければOK!」くらいに思っていました。

おおっ!上がってきたポジをチェックしながら思わず声が出ました。なんとAEで撮ったもので露出が怪しい写真がほとんどないのです。「ミノルタ中央重点的平均測光恐るべし」です。露出補正をした数枚もすべてイメージ通りでした。

ライカを持ち歩くのとは比較にならない気軽さでMマウントレンズを楽しめる・・・。本家本元より20年も前に登場したミノルタ製コンパクトM7はしっかりライカDNAを受け継いでいると思います。さて、次回はエルマーでも装着して・・・ふふふ。

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2005/06/20

Musical Baton

20050620
Leica M5 + NOKTON classic 40mm f1.4 SC

「ほっつきながら」のomoteさんから回ってきました。ほうほう、これが噂の「Musical Baton」というやつですね。しかしまあ、一番回しがいのないサイトを指名されましたね・・・(笑)
私の中で音楽は十数年前で完全にストップしています。当然ipodなどのメモリー系再生機なんか持っているわけもなく、MDすらありません。CDは何枚か持っていますが、すべて車で聞くためにしかたなくレコードの買いなおしばかりです。(今だにミニではテープオンリー)

■-Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
0曲、0日分、0GB
パソコンに曲いれてません。

■-Song playing right now (今聴いている曲)
普段は音楽を聴きません。(能動的には)

■-The last CD I bought (最後に買った CD)
数年買っていないような・・・・忘れました。

■-Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)
※曲と言われても選びきれないので勝手にアルバム5枚選択しました。

○「アライブ! ~地獄の狂獣」 KISS
テープが駄目になるくらい聴きましたねぇ。初ライブには行けませんでしたが、再結成したライブを見たときは正直泣けましたよ。

○「グレイテスト・ヒッツ」 スージー・クアトロ
生まれて初めて行ったライブが倉敷でのスージークアトロでした(中間試験前だったので待ち時間に参考書読んでいた覚えが・・)。毎晩のように深夜放送で流れていたのが懐かしいです。「チェリーボム」のランナウェイズよりずっと上品。

○「ベスト・オブ・エルヴィス・コステロ 」  エルヴィス・コステロ
大人の音楽に目覚めた頃、はまりました。全部同じ曲に聴こえる?いやいやそれは禁句ですよ(笑)。AORの中でも特にお気に入り。

○「展覧会の絵 」 エマーソン・レイク&パーマー
プログレとしてはもっと派手で狂気にも似た熱っぽさを感じさせるアルバムは他にもあるのですが、こと名作を選べといったらやはりこの一枚の完成度にはかなわないでしょう。

○「エスケイプ」 ジャーニー
多分人生の中で一番沢山針を落としたアルバムではないでしょうか。最近CMでもちょくちょく使われているところを見ると私の世代のクリエーターが選曲しているのでしょうね。

■-Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)
申し訳ありませんが、小心者の私はバトンを渡さないことにしました。

こういった企画は面白いと思うのですが最終的には受け取った側のスタンスで好きに解釈していいのでは?と思っています。チェーンメール的なことが嫌いな人はだまってスルーすればいいし、私みたいに企画自体は楽しんで、次に回さないのもアリかな・・・・と。
ネタとして楽しませていただきました。ありがとうございます>omoteさん

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2005/06/19

ぽこっとカメラを

20050619
Leica MP + Summitar 50mm f2.0

ええ、ぽこっとカメラをまた買っちゃいましたよ。いろいろと買う経緯や言い訳を書きかけたのですが、書き出すとまた一週間とかの連載になりそうなので、やめました(笑)

ミノルタCLEです。

「また、えらい中途半端なものを・・・」と思われた方もおられるかと思います。確かに時代の潮流の中で埋もれてしまった「カテゴリーにならなかった世代」のカメラといえるでしょうね。ただその中途半端さが、私の手持ちカメラ群の隙間を埋めてくれるポジションでもあったわけです。
わかりにくい説明をさらにわかりにくくする危険をあえて冒すなら以下の様に例えることができるかと思います。

超弩級戦艦: 未配備
戦艦   : CANON EOS 10D、CANON EOS 630
高速戦艦 : Leica M5
重巡洋艦 : Leica MP
軽巡洋艦 : MINOLTA CLE
駆逐艦  : RICOH GR1v×2
水雷艇  : LOMO LC-A
潜水艦  : CANON IXY DIGITAL 450

未配備の超弩級戦艦のところは将来「ハッセル」か「ローライ」を就航できればともくろんでいます。完璧じゃないか・・・我が無敵艦隊は。じゃあもうこれ以上カメラはいらないだろうって?いやいや、そこはそれ、そういうわけにはいかないんですよ、お嬢さん・・。(お嬢さんって誰?)
※おやっ、そういえば空母がいませんね。それはいけませんね。←なんか嬉しそう

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2005/06/18

クールビズ喜怒哀楽

20050618
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

世の中いきなり「クールビズ」と言われだしていますが、そういえば最近の通勤電車の中で、ノーネクタイの人が増えたような気がします。

ウチの会社は数年前から6月中旬~9月中旬の間、全社的にノーネクタイOKというルールになっています。通勤時の暑さをしのげるいうことで大歓迎なんですが、いくつか???な点もあるんですよね。

申し訳ないんですが、センスのないおじさん達。「何を着ていいか、さっぱりわからない」と公言している人も多く、そういった人が下手にクールビズな服装をしてもかえってダサくなってしまいます。スーツの時は目立たなかったのですが、フリーになると一気に胡散臭さ全開です。あくまで権利なのでスーツでもいいんですよ。(最近は涼しいのもあるみたいですし)

後、変にドレスコードが設定されています。「シャツの裾はパンツの中に入れる」「ビジネスという事を意識した柄の範囲」というのはやはりビジネスシーンですから理解できるとして、ノーネクタイシャツの範囲が以下の通り。

■ボタンダウンシャツ
■スタンドカラーシャツ
■開襟シャツ
※通常のシャツのノーネクタイ禁止

理由としては通常のシャツの襟元を開けるとだらしなくなる可能性があるので禁止し、その妥協点としてこの3つのタイプを持ってきたような気がします。でも「開襟シャツ」の方が危険性高いと思うんですけど・・・。

以上のドレスコードで今まで一着も持っていなかったボタンダウンシャツを大量に買う羽目になってしまっています。(あまり気に入るのがないんですよね。)
半袖ボタンダウンシャツは買うまいといつも思うのですが、暑さに負けて主力になりつつあります(涙)
まあ、なんだかんだいっても、スーツで通えといわれるよりは数百倍マシです。ただ、その反動で残暑が残る9月にまたネクタイ必須に戻るときの辛さといったら、そりゃあもう・・・・・。

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2005/06/17

モノ狂い

20050617
Leica MP + Summitar 50mm f2.0

「モノ狂い」あるモノに異常に固執する様を表す言葉です。いろんなシチュエーションで使いますが、撮影ということに限って言えばある特定の被写体に固執すること・・・になりますでしょうか。「花を撮るのが好き」とか「景色を撮るのが好き」とかいった程度ではなく、かなり絞られた対象「蛇口」「電信柱」「マンホール」・・・・決してアチラの世界ではなくこういった写真集もあるくらいですから写真を撮るものとしては意外に身近な世界なのです。

すでに傾向として表面化してますが、私の場合「自転車」という被写体にやられています。街を歩いていてもいつのまにか自転車にピントを合わせていることが多いです。

スタイル?これもちょっと違いそうです。自転車のフォルムそのものの魅力だけでなく、生活に関わる道具としての街におけるポジション、そして郷愁とトラウマ・・・そういった存在そのもののある種の触手に囚われている・・・そんな感じです。もしかしたら一番近い言葉は「フェチズム」なのかもしれません。

私の場合、過去の写真を見て被写体の傾向があるとすれば以下の通り

 ・自転車、スクーター、バイク
 ・壁、壁のシミ、電気メーター
 ・ゴミ箱、ゴミ捨て場、ゴミそのもの
 ・配管、排気ダクト
 ・鉄柵、有刺鉄線
 ・自動販売機
 ・扇風機
 ・三角コーン

特別被写体 : 猫 (これは傾向というより単なる猫好き)


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2005/06/16

時刻を知りたいという気持ちはよ~くわかりました

20050616
Leica M5 + Summicron 35mm f2 (6elements)

東京勤務時代、私はバイクで通勤していました。寮(2代目)が三鷹で、会社が表参道にありましたので電車での通勤よりバイクの方が数段便利だったのです。ただ、当時乗っていたバイクはスズキのRGγ400という知る人ぞ知る超マニアックなバイクでおよそ通勤には適していないナーバスかつピーキーなバイクでありました。

とはいえバイク好きな私は機嫌よくそのバイクで毎日通っていたのですが、朝のラッシュという時間との戦いに対応するため常に時刻を知る必要がありました。
走行中も時刻を知るにはバイクのメーター辺りにどうしても時計が欲しい。いろいろ試行錯誤したあげく何とかマジックテープで装着するタイプのコンパクトなデジタル時計(万歩計のようなやつ)をディスカウントショップで見つけ、ハンドルの一部に装着しました。

今回のこのスクーターの時計を見て自分がいかに小賢しいマネをしたかを実感しました。時計とはこうあるべきです(防水加工までされています)。師匠と呼ばせてください>このスクーターの持ち主様

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2005/06/15

京都森山大道展 最新情報

20050615
Leica M5 + Summicron 35mm f2 (6elements)

6月4日のエントリーにて不確定情報でお伝えした京都での森山大道氏の写真展の詳報が手に入りましたのでお伝えいたします。
前回は口頭での情報入手でしたので後日ネットにて確認した情報のみ確定情報としてご案内しましたが、今回京都造形芸術大学からの公式案内状のポストカードが手に入りましたのでお知らせいたします。
※ とはいえここは個人ブログです。最終的には情報の扱いは自己責任でよろしくお願いいたします。

■森山大道展
2005年6月14日(火)~26日(日)
京都造形芸術大学 Gallery RAKU
開催時間 : AM10:30~PM6:30
会期中無休み、入場無料

■ 同時開催森山大道写真展 「Buenos Aires」
2005年6月22日(水)~7月3日(日)
京都造形芸術大学 ディーズ・ギャラリー

■ 特別公開講義
森山大道氏 + 大竹昭子氏 対談
2005年6月25日(土)
時間 : PM2:00~4:00
京都造形芸術大学 望天館一階プロジェクトホール

前回お伝えしたとおり6月25日に行けば3つとも見ることができるお得な日になりそうです。京都造形芸術大学近辺には駐車場はあまりありませんのでバスで行くのがよろしいかと思います。

関西にはゆかりのある森山大道氏ですが、今まであまり関西での写真展は開かれていません。ご興味のあるかたは是非。
私?這ってでも行きます。

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2005/06/14

ちょっとniftyさん

20050614
Leica M5 + Summicron 35mm f2 (6elements)

ここのところのniftyさんのパフォーマンスはちょっといただけません。
夜9時辺りからかなり重くなり、ブログを見るだけでなく記事をエントリーする場合も延々と待たされたあげく蹴られたり・・・・(涙)
今日なんかコメントをチェックしようと昼休みにアクセスしたら重くて表示されず、保守画面もメンテナンス中・・・。最初は写真を沢山掲載しているから?と思ったのですが、どうもniftyブログサービス「ココログ」共通のトラブルのようです。

一部では広告塔の「眞鍋かおりブログ」や「加藤ローサブログ」はサクサク見られる別サーバー仕様といわれていましたが、両ブログとも今回は全滅。nifty全体が「へろへろのぱぁ」状態です。

いつも巡回させていただいているブログもいくつかniftyのココログを使用されていますので同じような思いをされていることでしょう。苦情メールは相当数送られていると思われますのであえて私は送りませんが、「有料ブログとしての意地を見せてみんかいっ!」てなとこでしょうか。

重い中アクセスしてくださった方、ありがとうございます。当ブログだけでなく「ココログ」仕様のブログにはそういった事情ということで大目に見てやってくださいまし。

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2005/06/13

日常の中のボディービルダー

20050613
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

この歳になってやはり体力はつけておかないとマジでヤバいと一念発起し、最近スポーツジムに通っています。仕事柄平日のトレーニングは現実的ではないのでホリデー会員ですから画期的に肉体改造ができるわけではないのでしょうが、休日家でごろごろしているくらいなら筋トレをしたほうがマシに決まっています。

実は独身時代は自宅のマンションの隣がトレーニングジムだったこともあり、かなりハードなトレーニングをしていた時期もあったのです。もともと凝り性ですからトレーニングに関する専門書も読み漁り、自分でプログラムを組んでフリーウェイトなどやっていました。さらに以前のジムではトレーナーがプロのボディビルダーということもありフリーウェイトの一角はすごく濃い人たちが溜まっていたのです。私なんかその中に入れば重戦車に紛れ込んだ竹馬みたいな存在でしたから歯牙にもかけられませんでしたが、彼ら(中には彼女も)の会話やしぐさが面白く、その一角で好んでトレーニングしていました。彼らの会話は99%筋肉に関しての話です。

「を。今日はいい具合にパンプしてるねえ。」
 ※パンプ:トレーニングによって筋肉が張っている状態
「そうでしょ。ちょっと刺激を変えて追い込んでみたんですよね。」
「そういう貴方も僧帽筋のカットが出てきましたね」
「ちょっと水分控えたし、いい感じでしょう。」

など筋肉談義にハナが咲きます。
で、トレーニングといえば「んげがっ」とか「ぐぬをっ」とか人間界には存在しない筈の「北斗の拳」ばりの雄たけびを上げながら自らの肉体に鞭打つのです。
一通りのプログラムが終わり、筋肉がパンプしてくると今度はポージングの時間です。ポージング・・・一般の人にはなじみのないこの言葉も彼らに世界では非常に大切な儀式です。

鏡に向かって筋肉ポーズを取るのですが、はたからみるとちょっと引くこの行為もボディービルダーにとっては非常に大切なトレーニングです。自らの筋肉を筋肉別に意識して、大きく見せるようにイメージする。筋肉の発達に関してはこのイメージトレーニンをすることによって理想の発達を見せると言われています。
まあ、これは人前でするかどうかの問題でスポーツジムに通ってちょっと筋肉がついてきたらだれでも風呂場でやる行為ですが・・・。

まあ、どこまでナルシストになるかは別にして、まわりからの目を意識することはとても
大切なことで、電車の中で平気で鼻をほじっているおじさんと比べるとポージングをするボディービルダーの人の方がハタからみてまだ微笑ましいわけです。

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2005/06/12

ボンデージ?

20050612
RICOH GR1v

今日のタイトルは少し悩みました。撮影している時から頭に浮かんだキーワードは「ボンデージ」でした。でもこれをブログに載せると少ないながらも「ボンテージ」というキーワードの検索に引っかかるのではないか・・・そしてその全員が落胆してブラウザーを閉じるでしょう。(断言できます)
まあ、そういう事も現実として受け止めてください>ボンデージマニアの方。

ウチの2台の車のうちスポーツカーの方はこの車のようにカバーをかけています。以前乗っていたV-MAXというバイクもカバーをかけていました。悪戯防止と直射日光による経年劣化防止ではあるのですが、乗り物にカバーをかけると著しく機動力が落ちてしまいます。カバーをいちいち外して、片付けて乗るのが面倒くさがりの私には特に大きなハードルとなるのです。でもって、ついそのまま乗り込みやすい露天駐車のミニがメインになってしまうのです。

やっぱり乗り物好きには最終的な憧れとして「ガレージ」というものはありますね。ガレージさえあれば「スーパーセブン」や「アルファジュリア」「マイクヘイルウッドのドカティ」も維持できる・・・。まあ、しばらくは露天駐車場でこまめにカバー掛けます・・・とほほ。

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2005/06/11

自己抑止力

20050611
Leica M5 + NOKTON classic 40mm f1.4 SC

もともとこのブログはベルギーでの写真をプリントして回覧するのが面倒だからといってサイト上にアップしたギャラリー「Snap On」がきっかけになっています。
そのためにこの「River Of No Return」もリアルな知り合いも沢山見ていることになります。知り合いから知り合いにも伝わっているようで、ひさびさに会った懐かしい人からも「○○さんから聞いて毎日読んでるよ」と言われるとなんか妙な気持ちです。

もともとブログやサイトには匿名性や仮名性があり、告知しないかぎりサイト上のみで存在可能です。周りの人に知らせずに記事が書けるということはかなり内容に自由度が発生します。

ところがこの自由度がくせもので、本人が確定できないだろうと思うと内容においての責任まで勢いであやふやになりかねません。そのあたりの面白さもないではありませんが、結果的に私には今のスタンスが向いているような気がしています。

今までも周りで起きた事を面白おかしく書いたことはありますが、リアルな知り合いも読んでいることを意識すると自然と書いていいことと悪いことが明確になります。そういった自己抑止力としてのリアルカミングアウトもブログを継続してゆくにはよいと思っています。

ただ、面白い話があっても書けないもどかしさはありますけどね。

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2005/06/10

偏食日記 不味く作るということ

20050610
RICOH GR1v

また、カレーの話です。
こうやってみると食事の話をすると「カレー」、写真を撮るといつのまにやら「自転車」って偏り気味の今日この頃です。

皆さんは今まで何度「不味いカレー」を食べたことがありますでしょうか。「おいしくないカレー」ではありません。「不味いカレーです」

■ 大阪駅周辺丼もの屋の場合
またまた昼飯時です。たまたま麺類、丼ものを中心にやっているお店に入りました。ちょっと老舗風です。普通にそばでも頼んでいればよかったのですが、メニューに「カレー」を見つけちょっと魔がさしてしまいました。
「こういうダシをきかせているお店のカレーは和風で美味しいのではないか」
出てきたカレーを一口食べて・・・・もうテーブルを引っくり返す気力も湧きませんでした。多分レシピは以下の通りです。

1) 沸かしたお湯にカレー粉を入れて、切ったジャガイモとニンジンを入れてしばらく煮込む・・・・・・・・・・以上!

3口ほど食べて泣きながら店を出ました。

■ 会社の寮の晩御飯
入社して数年は会社の寮に住んでいました。当時特に薄給だった私は食事がでる寮の存在はとてもありがたいものでした。そこの食事は全体的にいうと「普通」です。格安の負担で食べられることを考えると文句は言えません。・・・カレーを除いては。

そもそもカレー王国である日本は市販ですばらしい「ルー」が沢山あります。甘い辛いも選べる優れもの。初めて母の日に子供が見よう見まねで作ってもそれなりに食べられるはずです。ところがその寮母さんの作るカレーは明らかに市販のルーを使っているにもかかわらず「激マズ」なのです。????どうやったら市販のルーでこんなに不味いカレーができるのか不思議でなりません。むしろ不味く作るほうが難しいような気がします。
カレーの日は泣きながらカップラーメンを食べていました。

誰しもがそこそこのレベルを保てるはずのものを、あえて超低レベルで表現する。それもそれによって収入を得ているプロが。私はここに確信を持って断言します。

丼もの屋の主人も寮母さんも世間様にはそのような姿を見せていますが、あくまでそれは世を忍ぶ仮の姿であり、その正体は「前衛芸術家」であるに違いないと

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2005/06/09

ひさびさのデジタル一眼 「街中瞬間撮り」(2)

20050609
CANON EOS 10D + CANON EF17-40mm F4L USM F4L USM

「街中瞬間撮り」と「街中モノ撮り」は出来上がり的にそんなに明確にすみ分けられるものではありません。レンジファインダーでも瞬間を狙う場合もあります。ただその場合のほとんどが「待ち構えて撮る」という「待ち」の体制がほとんどです。ピントと露出をあらかじめ合わせておいて、前もって決めておいた背景の中にベストな被写体が現れた時にシャッターを押すといった感じです。

フルオートデジタルの場合は置きピン、露出保持もできますが、半シャッターを押したまま待機しなければなりません。ものぐさな私はいちいちマニュアルに切り替えることもしません。したがって、瞬間を狙う時はそのフルオートの利点を活かし「その場その場」の瞬間をそのタイミングで狙ってゆきます。「待ち」に対して表現するなら「攻め」の「街中瞬間撮り」といえるでしょう。

そういった性格の違いからレンジファインダーでは落ち着いてゆっくり撮れる「街中モノ撮り」が中心になっていったのです。
そして今回のように長い間レンジファインダーカメラばかりを使用してきた後フルオートデジタルを急に持ち出したため反動で「街中瞬間撮り」の傾向が大きく出てしまったのではないでしょうか。

デジタルGRに期待するものとして少し前にその期待をエントリーしましたが、こういったレンジファインダーにはない瞬間性というものを自然に補完する位置づけという形でも期待したいものです。後はこういった違いのあるカメラを2台持って本当に補完できるものなのかどうか、果たしてすみ分けることがよいのかなどはこれからじっくり検証してゆきたいですね。

※今日の写真はギャラリー「Snap on」にアップしている写真ですが、これも一瞬のチャンスで撮影したものです。フルオート一眼レフでなければ撮れなかった可能性大です(少なくとも私の腕では)

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2005/06/08

ひさびさのデジタル一眼 「街中瞬間撮り」(1)

20050608
CANON EOS 10D + 怪しいレンズ

休日ひさびさにデジタル一眼レフのみを持ち出し、街中を撮影してきました。今回はちょっとお遊びの「秘密のレンズ」を装着しての出撃です(今日の写真を見てある程度見当のつかれた方はおられるとは思いますが)。

レンズの話はまた次の機会として、本当に久しぶりの「現代的なデジタルカメラ」での撮影。オートでピントがシャクシャク合うことにまず感激です。一眼レフですからピントが合ってゆく過程までファインダーで確認できてしまいます。約半年、マニュアルのレンジファインダーばかり使ってきたおかげで感覚は数十年前に戻っていたようです。
スナップを撮るには露出も気にせず、またデジカメですからフィルム代も気にせずガンガンシャッターが押せます。
おお、これはなんと便利で経済的!(まるで文明開化の明治人)
この感覚はやはりデジタルを否定できない大きな要素だと思います。
レンジファインダーで撮っているときとはぜんぜん違うペースでシャッターを切りながらふと感じました。

いつもと違うものを撮っているぞ

これはどうもフルオートデジタルによるところが大きそうです。つまりピント、露出、フィルム不要ということの利点をあまりに意識しすぎて、景色の瞬間を狙いすぎの傾向が出てきていたのです。デジタル一眼オンリーで撮影していた時は「街中モノ撮り」と「街中瞬間撮り」を意識せず撮っていましたが、レンジファインダーになってマニュアル化したため私の習熟度ではどうしても「街中瞬間撮り」にはついてゆけず、「街中モノ撮り」中心になっていました。
今回フルオートデジタルになったためにその「街中瞬間撮り」の欲求が開放された形になってしまったようです。     (つづく)


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2005/06/07

脱皮?

20050607
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

見上げるとビルが薄皮に覆われていました。そろそろ脱皮の季節でしょうか。

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2005/06/06

ズミターふたたび

20050606
Leica M5 + Summitar 50mm f2.0

Summitarを「ズミタール」と呼ぶか「ズミター」と呼ぶかは人によって分かれるところですが、店頭においてある中古レンズでの表示では「ズミタール」となっているところが多いようです。

最初のライカと一緒に買った最初のライカレンズですから思い入れもあり「50mmこそ標準レンズ」と言い切っていたにも関わらず、斜に構えながら買ったズミクロン35mmにすっかりはまってしまいズミターを持ち出したのは4ヶ月ぶりです。(ごめんね、ズミター)

「画角、狭っ!」

まずはファインダーを覗いた時の第一印象です。(すでに第一印象とか言っちゃってるよ(涙))広角的にパースを活かそうとすると相当離れなければなりません。腹は決まりました

「50mmは切り取り専門」

それと猫を撮りに行くなら望遠&ポートレート的にこっちの方がいいかな。カメラを沢山携行しないスタイルになっていますので、持っていくとしても交換レンズとしての持ち出しになりそうです。(35mmの前ではスーパーサブ的存在になってしまうのは仕方ないでしょう)

※久しぶりに沈胴型レンズを使ったら絞りリングを回すつもりがレンズを回転させてしまいました。このあたりは一眼レフのレンズ交換と違うところでしょうね。


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2005/06/05

静止時間は5時間

20050605
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

日によって真夏のような暑さを感じることもあり、さすがに伸ばしっぱなしの髪もうっとうしくなってきたので、いつもの美容院にいって散髪してきました。今年に入って社会人にあるまじき髪型になっているのですが、(「タッキーにしてくれ」参照)今回も心を入れ替えたかというとそんなことはなく、

「この路線で夏仕様にしてください」
「Shigさん、本当にいいんですか?どんどん過激になっていくんですけど・・・」
「いやいや、会社に言われたら言われたの時で・・・」
「ホンマにしちゃいますよ・・」

なんだかんだ言って一番ノッているのはこの担当者。いつもよりジャギーが激しいです。今回はカット、カラー、部分パーマのフルコースの上に、休日で若干混み気味ということもあったとはいえ、とんでもない時間がかかってしまいました。

洗髪から仕上がりまで、きっちり「5時間」

世の女性方からするとこんなのは序の口なのでしょうか。座っていただけとはいえ、私は疲労困憊してしまいヘトヘトです。担当者が凝って部分パーマにしたのが一番の原因でこれだけで2時間半以上かかってました。まさに最長不倒記録になりそうです。費用も大枚2枚が・・・・。とはいえ前髪の長さは基本維持しながら全体的にすっきりさせた

「タッキー型(改)堅気サラリーマン対応夏仕様スペシャル」

の完成です。ああ、疲れたぁ~。


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2005/06/04

森山大道展あれこれ

20050604
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

京都森山大道氏情報(情報と呼べるかちょっと疑問)
■6月14日から京都造形芸術大学にて「森山大道展」が開かれます。(確認済み)
■時期を重ねてもう一つの展示会も京都造形芸術大学で開かれるということです。(詳細未確認)
■さらに森山氏の大学での講演が25日に行われるらしいです。(あくまで伝聞)
※口頭での情報入手であること。ネットでも明確な情報が確認できなかったということもあり出かけられる方は事前に確認をしてください。

25日は土曜ですし2つの展示会も一度に見られますしこんなに美味しいことはありません。同居人「ぴぽりん」も誘ってみます。

「えっ、森山さんって生きてたん?」

ああ、なんと恐ろしいことを・・確かに木村伊兵衛氏も安井仲治氏も亡くなられてますよ。でも森山大道氏がパリのカルチェギャラリーで個展をやったときのDVDをこの間、居間でかけてたじゃん・・・。森山大道氏は生きてお・ら・れ・ま・す。

「いやあ、大御所ってのは大体なくなってるしねぇ。だいたい昭和初期の人かと思ってたよ、あはは。あっ、アラーキーさんが生きてるのは知ってるよん。いやいや失礼、失礼」

この人は木村伊兵衛氏を江戸時代後期、日本で始めてカメラを発明した人(さらに平賀源内とお友達)と言いきった人ではありますが、今回は森山大道氏まで亡き者にしてしまうところでした。森山先生、大変申し訳ありませんでした。
このままでは土門拳氏を「写真の上手い格闘家でK1日本代表」などと言いかねませんのでさらなる教育が必要ですね。

ともあれ25日はなんとしてでも行くつもりでございます。
※くれぐれも事前確認をお願いします。

※森山大道展最新情報はこちら

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2005/06/03

ピントを合わす

20050603
RICOH GR1v

ピントといっても撮影時のピントではありません。写真の方向性のピントです。

先日の講評会の時、講評の先生に嬉しい言葉をいただきました。
「Shigさんのここ一連の作品は「色」「素材感」「切り取り方」にこだわりを感じます。伝えたいであろうことがパワフルにかつダイレクトに表現されていて、いまノッて撮ってますという感じですね。この方向性はいいと思います。・・・・・」
辛口のこの先生に写真全体をストレートに褒められたことは始めてだったので、やはり嬉しかったですね。いつも個々の写真には的確なアドバイスをいただいていますし、鋭い指摘もずいぶんいただいてきましたから。

まだまだ、試行錯誤の段階であることは当然なのですが、感覚的に撮り散らかすだけでなく自分なりの表現方法の方向性の一角が少し見え始めて、それを指摘してもらったことが褒められる云々以前に素直に嬉しかったのです。

講評会には一度に3枚、時には10枚の組写真での提出ですからこのブログとは違いかなり意識してセレクトしています。でもこのブログでのアップ写真も適当に選んでいるかというとそうではなく自分の方向性の範囲を広めにとってすこし「ぶらせて」掲載しています。
そう、マニュアルでピントを合わすとき、あえて一度ピントをはずし、そこから慎重に合わせてゆくように・・・。
焦って「自分流」を固めていくつもりはありません。他の方の素晴らしい写真に感化されつつ自分の気持ちが一番伝わる表現、伝えたいモノたちの方向性はいつも意識しておきたいとは思っています。

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2005/06/02

お金がない

20050602
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

本当に久しぶりに10円単位でお金が足りない状況に陥ってしまいました。その日は午前休を取って病院に寄ったのですが、診察券を出す段階で財布に4000円しかないことに気がついたのです(お札のうち一枚は一万円だったと思い込んでいたのが致命的)。
診察料と薬代、そして駅までのタクシー代を考えると「ギリ」の状態です。本来なら病院の待ち時間に近くのATMで下ろせば済むはずなのですが・・・。実は私のキャッシュカードは「手のひら静脈認証型ICカード」なんです。このカードはセキュリティーこそ高いのですが、他銀行では使用不可。なおかつ東京三菱銀行のATMでも手のひら静脈認証対応型でないと何もできない「融通の利かないヤツ」なんです。
どきどきしながら診察請求書を見ると「診察料:¥1450」、これならいけるかもと薬局で処方薬を受け取ると「薬代:¥1580」手元に小銭が残りました。なんとか駅まではワンメーターなのでタクシーに乗り込み「タクシー代:¥660」。ここの駅にも東京三菱のATMはありません。幸いなことに財布にラガールカードが入っていたので阪急桂駅から梅田までの電車代はカードでOK。梅田には東京三菱銀行があるのでなんとか窮地を乗りきったとほっと一息。駅でサンドイッチを買って手元には小銭少々。まあ、何とかなるでしょう。

ところが梅田に着いたのが12時半過ぎ、銀行に着くとそこにはATMに並ぶ長蛇の列。一難さってまた一難まともに並んでいては1時の出社に間に合いません。すでにタクシー代もない状態なのでとりあえず出勤というわけにもいかず。(ああ、サンドイッチを買わなければ!)万事休す!
おやっ、ひとつだけ並んでいないATMが・・故障か?・・おお、あれこそ・・・。
人前で小躍りしたくなる衝動を抑えつつそのATMに駆け寄ります。そこには燦然と輝く但し書きが・・

「ICカード専用機」

「専用機」・・・嗚呼なんてすばらしい響きなんでしょう。「リヒトフォーヘン専用フォッカーDR.1」「シャア専用ゲルググ」「ICカード専用機」・・長蛇の列を尻目に優雅にのびのびとお金を下ろします。ETCを入れている人も同じような心境なのでしょうね。
「ICカードにしていてよかったぁ・・・・えっ?あれっ」
そう、もともとこんなに苦労したのも「ICカード」にしたからであって普通のカードなら病院の横のATMで楽勝下ろせていたはず・・・。ううむ、なんとも万能なカードはないものですねえ。でもまあ、ひさびさに小銭単位での緊張感も味わえたし、優越感も味わえたし結果よければすべてよし。めでたし、めでたし。←いいのか、最近こんな自己完結型オチばかりで・・・。

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2005/06/01

干すなら徹底的に

20050601
Leica M5 + NOKTON classic 40mm f1.4 SC

梅雨になるとこうはいきません。

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