Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
昨日の続きです。何とか今回で終わらせるためがんばります。
さて、海外で撮影を楽しむという原点に立ち戻った場合の最低限の装備を考えてみると
ライカも一台に絞るべきでしょう。機能優先のM5か、軽量コンパクトなMPか・・・。
このあたりは出発まで楽しんで悩みます(笑)。後、レンズですがこれも1年先にどんな画角、レンズがメインかわかりませんが、このままでいくとメインは35mm。(35mmが苦手と言っていた時代が懐かしい)交換レンズは多分50mmあたりではないかと。
究極的に割り切ればライカ一台でもよいかもしれませんが、その他の要望の補完するためにコンパクトカメラの1台くらいなんとかしたいところです。
今の装備でいくと単純にGR1vとなるわけですが、このカメラで補完できるのはどうしても「28mmという画角」だけになります。その他の「夜」「接写」「記録」「確実性」までカバーするとなるとやはりデジタルで補完という選択肢が最有力でしょう。
だったらIXYがあるじゃん・・・となるのですが、IXY君、ごめんなさい。君ではやっぱり駄目なんです(涙)
あるブログで「デジタルカメラはカメラではなく写すことのできるコンピューターである」
と定義されているのを見かけましたが、極論かとは思いますが、ある意味核心かとも感じます。さきほどの銀塩では対応が難しい条件はデジタルであればクリアできるとはいえ、何故IXYでは駄目なのか・・・。いろんなカメラを固定概念なしに使ってきて、肌で感じている感触。銀塩で得られて、デジタルで得られないモノがそこにはあきらかに存在しそうです。
デジタルの写真が銀塩の写真に劣っているとは思いません。写すという行為に何を感じ
、何を求めるかの違いのような気がします。
ここでやっとGRの話です。長かったですねえ>前置き。
銀塩GRが何故ここまで評価されて、デジタル版にまで期待が集まっているか・・・。「コンパクトなのに本格的機能を持ち、一眼レフに劣らない高画質」と、こういう感じでしょうか。ただ、言えるのは銀塩コンパクトで高機能、高画質を提供していたカメラは少なかったという事情も大きく影響しています。タメを張っていたのは「T3」「TC-1」「ニコン 28Ti」あたりまでではないでしょうか。どれも個性的でいまだに支持されています。
では今のコンパクトデジカメ市場はどうでしょうか。コンパクトでありながら「高機能」「高画質」をすでに実現しています。
たまに次期デジタルGRには高画質を・・・という意見も見かけられますが、本当にRAWで撮影できて1000万画素が達成できれば満足でしょうか。すでに「高機能」「高画質」というキーワードだけではデジタルGRの存在意義はないのではないかと思います。
要はGRに期待されている要素はデジタル記録される点を除き「カメラ的要素」をどれだけ近づけるかではないでしょうか。コンパクトで高性能なデジカメは世の中に沢山存在します。レンズのいいカメラとしてもパナソニックのLC-1などはライカズミクロンです(異論はあれど)ですからGRは単にGXにGRレンズをつけただけでは、はっきりいって納得できないわけです。
今のデジタルカメラはやはり「コンピューター」のカテゴリーで高性能を追求していると思います。したがって「デザイン」「操作性」「携帯性」「撮影感覚」はデジタル機器と同じ設計思想で作られています。GRには是非これを「カメラ」として設計して欲しいのです。
特に質感、操作性でいうと「本格デジタル一眼レフ」ではかなり撮影感は銀塩に近いと思っていますし、レンジファインダーでも「R-D1」などは銀塩を意識して作っています。そういった思想を継続して最後の最後でデジタルユニットに換装した・・・・くらいの質感を切望いたします。
さて、写りの味に対してですが、GRに関していうと「今までにない銀塩で得られていたような暖かさのある味」を是非表現して欲しいです。先駆者としてR-D1というレンズ交換式デジタルレンジファインダーカメラがありますが、作例を見る限りではデジタルCCDでもレンズの特徴をよく表せていて、いままでのクールな写りだけでない立体感や暖かさが表現されていました。もともとのレンズの味とそれを表現しようとするデジタル側も親和性もこのレベルでできているとすればGRも是非この方向性で開発をお願いしたいところです。デジタルデーターでの上がりが銀塩ポジをスキャンしたのと同じ味で上がってくれば画素だとかRAWだとかにはこだわりません。
また、コンパクト性を考えるなら私は背面液晶はいらないと思います。(オプションの別体液晶画面があれば十分)デジタルとしての利点も追加できるならISO変更による「夜対応」「接写機能」などは本来の設計思想を邪魔しないのであれば欲しいところですね。
海外旅行をシミュレーションしながらのデジタルGRへの希望をつらつらと書いてきましたが、銀塩との相性を基本に考えられたデジタルカメラはまだ存在しないと思っていますし、群雄割拠のコンパクトデジカメの市場でGRに求められているのはそういったニッチな世界ではないかと思うのです。
勝手にデジタルGRのコンセプトを述べさせてもらうとすると
銀塩使いが幸せになれるコンパクトデジタルカメラ
※「便利」ではなく「幸せ」というところがポイントです。
(長かったぁ~)
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