カメラの持ち方あれこれ
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
持ち歩くカメラの変化とともにそのカメラの持ち方も変わってきています。
■デジタル一眼レフ時代
この頃はまだ街中写真に限らずあちこちと撮っていましたがほとんどがカメラを持ってもあまり不自然ではない場所が多かったような気がします。縦型グリップも装着していましたので結構ボディも大きかったですし、レンズも大口径を好んで使っていましたのでどうしても周りにも写真を撮っている人がいる場所になっていたのでしょう。
その時の持ち方はグリップバンドで右手に完全固定。ストラップなどで首から提げるスタイルはとりませんでした。撮る時は徹底して撮る。撮らないときはカバンにしまう。被写体を探して当てもなくうろうろすることはなかったように思います。それだけ一眼レフというボディは「写真を撮る」ことに特化した形態ではないでしょうか。
■コンパクトカメラ(only)時代
今でもコンパクトカメラは多用していますが、一時期コンパクトカメラオンリーという時代もありました。当時は28mmで街中スナップに目覚めたころでしたから、なんと言っても街に溶け込むコンパクトなカメラは何にもまして便利だったのです。
ブラック(カラーリバーサル)とシルバー(モノクロネガ)の2台のGR1を両ポケットに入れよく出かけたものです。森山大道氏をマネてノーファインダーを試したこともありますが、基本的にはちゃんと構えて撮っていました。
■レンジファインダー時代 第一期
街中スナップが縁でライカを手にした私ですが、MPのみの時代は普通に首から提げていました。一眼レフと違いレンジファインダーはなんとなく首から提げても様になる気がするんですよね。最初は気恥ずかしかったのですが、すぐ慣れました。内田ユキオ氏を真似てタスキがけも試してみたのですが、タスキがけで瞬時に反応するには相当ストラップを長めにしておかないとストラップに体が縛り上げられ、街中で「ひとりSM状態」になってしまいます。かといって長めにしてしまうとカメラが落ち着きません。最終的には短めにして普通に首から提げるオーソドックススタイルで落ち着きました。
■レンジファインダー時代 第二期
第二期といっても今日からなんですが、今日はMPとM5の二台を持ち出しました。MPにモノクロネガをM5にカラーリバーサルと入れ、最初は交互にバックから取り出し首にかけていたのですが、段々と面倒くさくなってきたのです。
ええい、2台ともかけてやれ
2台とも首にかけてみます。普通にかけるとボディが干渉し歩いているとぶつかります。一台をタスキがけにしてみたのですが、ストラップが絡みつき街中で「ひとり団鬼六状態」になってしまいます。いろいろ試した結果MPのストラップを撮影に影響のないくらいに短くし、MPのボディとM5のボディがそれぞれ干渉しない位置に来るように長めにM5のストラップを調整するのです。ここでポイントなのがM5が縦位置にストラップがつけられるところです。2台のカメラが上下になるのですが、下のカメラが縦位置にあることで見た目にもバランスが取れています。結構いいポジションではないでしょうか。
とはいえ街中で2台のカメラを首から提げているには変わりはありません。常識的に考えてかなり「痛い状態」といえるでしょう。それをできるだけ回避するには・・・・・
(明日に続く)
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コメント
ストラップの掛け方には色々ありますよね。僕はずっと首掛けでしたが、最近はタスキ掛けがほとんどです。仰るとおり長めにしないといけません。
僕は鞄もほとんどタスキ掛けにするのが多く、それが好きなので、M3をタスキ掛けにしてから首や肩が凝らなくなりました。
2台持つときは・・・・やっぱりイタイので一つは鞄に入れていることがおおいですが、欲しいときはタスキと首とで2台です。
同様に人から見れば・・・・イタイでしょうね(汗
投稿: echoizm | 2005/04/17 23:21
Shigさん、こんばんは
>街中で「ひとりSM状態」になってしまいます。
笑わせてもらいました(笑)
私も以前タスキがけにチャレンジしましたが、太めの私は「丸大ボンレスハム状態」になってしましました。
私はは、HAKUBAのクラッシックネックストラップを手首に巻いて使っていましたが、あまったストラップがファインダーの視界を妨げるのが嫌になり、いまは同じくHAKUBAのリストストラップを使っています。
フィルム交換の時にちょっと不便ですが、撮影中はベストでお気に入りです。
投稿: a_hase | 2005/04/17 23:25
笑ってしまいましたw 分かります 一人SM状態! なっちゃいますよねぇ~ 「あ!今がチャンス!」って思いカメラを・・・って思うと予想外の所にカメラが行ってたりしてw 大きなカメラも欲しいけどコンパクトに持ち歩けるのが今は楽でいいかな のちのち首がうなだれるほどの立派なカメラを購入したいものです
投稿: tomo | 2005/04/18 09:22
カメラの携行に関しては、人それぞれに独自の苦労とアイデアーがあって、興味津々の話題です。自分も二台持って行きますが、M型は見た目コンパクトだけど、歩いてるとけっこう重みが増してきますよね。自分は一台の肩掛けが専門ですが、二台を首にかけられるのは迫力がありそう。(^^)
気分が乗ってきた時は、カメラマンチョッキのポケットに一台いれたりもします。
最近は三台持っていくこともあって、小型リュックにすべきかどうか悩んでる最中です。
リュックは楽だけど、撮影時の出し入れが不便だし、あぁ~悩みがつきない・・・。
投稿: max11puu | 2005/04/18 20:04
>echoizmさん
2台提げるというのは一般の人からみると相当気合が入っているように見えてしまうのでしょうね。レンジファインダー2台はなんとかこなしてゆきたいのですが、一眼レフ2台の首提げはお手上げです。
>a_haseさん
ストラップで失敗が多いのが実はGR1なんです。ポケットから出してそのまま撮ったりするとストラップが画角に入ってしまうことが時々あります。一眼レフなら気づくのでしょうがファインダーが別だとどうしてもやってしまいます。よりによって上手く撮れた時に多かったりします(涙)。
>tomoさん
私は究極のスナップカメラはコンパクトカメラだと思っています。レンジファインダーカメラは撮っている楽しみを感じながらという「趣味性」と割り切っています。だからライカがどんなカメラよりスナップに向いているという意見には賛同しにくいんですよね。
>max11puuさん
今回のような記事は過去いろんなフォトブログで書かれつくしているテーマだと思います。でも同じような趣味の人が現場でどんな風に対応しているかを読むのはぜんぜん飽きないんですよね。未だに究極のカメラバッグがないのもスナップには悩みがつきものなのも含めて皆、楽しんでいるのではないでしょうか。
投稿: Shig | 2005/04/18 23:53