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2005/04/30

直島観光写真 本村港周辺

直島旅行2日目。家プロジェクトが展開されている本村港周辺です。家プロジェクトに関してはまた別エントリーにて。今回はこのあたりの町並み写真です。

200504301
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
ちょっと看板は読みにくいのですが、「銀星自動車学園」と書いてありました。自動車学校であるかどうかは定かではありませんが、いいネーミングです。

200504302
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
家プロジェクトはいくつかの作家の作品だけなく普通の古い家もところどこと作品化されています。この家も窓の枠がアートしていました。

200504303
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
この家は別になにもアートされていませんが、とにかく町全体が子供の頃を思い出すなんともいえない雰囲気です。

200504304
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
そういえば昔はこうやって漫画雑誌を売っていましたね(歳がばれてしまいますが)。当時はお小遣いで漫画を買うという感覚はなく、漫画は散髪屋で読むものと思っていました。

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2005/04/29

直島観光写真 直島のニート猫

尾道の猫も相当やる気がないと聞いていますが、直島の猫も向上心とか覇気とは無縁なニートな猫が多かったです。(やる気満々の猫も変ですが)

200504291
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
角屋(家プロジェクトのスタート地点)の前の家の猫であろう「みーちゃん」。相当観光客慣れしているようで愛想はいいけど置いてあるバッグに手当たり次第にマーキング(おしっこをかける)をしまくるので気をつけなければいけません。角屋の中にも出入りし、アートな一面も垣間見ることができます。

200504292
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
一瞬片目を開けてチラッと見たものの、どんなに近寄っても二度と相手にする気は
ないぞというオーラを出していた猫。昼寝命。

200504293
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
カメラを向けると露骨に嫌な顔をされました。ハナから人間なんか相手にしていない筋金入りの孤高の猫。

200504294
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
地元の人とはお知り合い。

200504295
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
趣のある町には猫の歩く姿がよく似合う。

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2005/04/28

直島観光写真 ベネッセハウス周辺(2)

今回も観光写真シリーズです。
ベネッセハウスの売りはなんと言っても「美術館一体型ホテル」というところです。美術館の2階のフロアの一部がホテルの部屋になっています。レストランや、自動販売機にビールを買いにいく途中がすでにアートゾーンなのです。ですからいくら真夜中とはいえ、寝巻きで出るわけには行かないのがちょっと難点です(場末のビジネスホテルや旅館以外はどこもそうかもしれませんが)

200504281
RICOH GR1v
ここの美術館の作品展示はなんといっても贅沢な空間をふんだんに使っていることが特徴です。建物自体が安藤忠雄さんの作品ですから、単なる作品の展示ではなく展示してあるシチュエーションまで作品として計算されています。泊まり客は夜中まで自由に観ることができますし、16室しかないので夜はガラガラの貸切り状態です。贅沢な空間美術を独占できる機会はそうそうないでしょう。

200504282
CANON EOS 7 撮影:同居人「ぴぽりん」
撮っていい場所では撮りまくるShig

20050428umi
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
「地中美術館」カフェテラスより瀬戸内海 後姿同居人「ぴぽりん」

20050428gomi
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
道に迷ったおかげで出会えた巨大ゴミ箱。「ぴぽりん」はサイズ比較のため登場

200504283
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
観光お決まりの夕日の写真です。地中美術館からもベネッセハウスからも瀬戸内海が一望できます。残念ながら地中美術館は完全な撮影禁止でしたのでまったく写真はありません。
「地中」という名前はぱっと見「地中海」と混同しそうですが、美術館自体が見事に地中に埋まっています(笑)展示物は多くはないですが、ひとつひとつのインパクトが強く、今まで経験したことのない体験ができること請け合いです。

2日にわたってお送りした直島観光写真シリーズでしたが、明日からは直島街中写真シリーズになります。(やっぱり観光写真?)

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2005/04/27

直島観光写真 ベネッセハウス周辺 (1)

やってしまいましたぁ。昨日偉そうに「アートを撮る」なんて記事を書いてしまいましたが、直島での初日(ベネッセハウス周辺、地中美術館周辺)のオブジェの写真は見事に「観光写真」&「パンフレットに載っていそうな写真」の山を築いてしまいました。二日目の街角写真はロケーションのよさもあり、ちょくちょく面白い感じにあがっていたのは唯一の救いではありますが・・・。
と、いうことで今回は開き直って「直島観光写真」オンパレードです。

200504271
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
ベネッセハウス
外からは平べったい屋根の一部がのぞいているだけです。まるでナバロンの要塞ですね。

200504272
RICOH GR1v
草間彌生の南瓜。真ん中で肉薄して撮影しているのは同居人「ぴぽりん」です。

200504273
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
ウォルター・デ・マリア作 球2つ。
ちょっとわかりにくい場所に地中に埋まっているような感じで展示してあります。ガラスの重い扉が閉まっていたのですが、何とか開けることができ、雑誌で見たようなオープンなアートが楽しめました(写真も雑誌で見たようなモノになってしまいました(涙))

観光写真シリーズは明日も続きます。

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2005/04/26

アートを撮るということ

20050426
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

今日、とりあえず現像に出していたカラーリバーサル7本があがってきました。帰りが遅くなってしましましたので、すみませんがスキャン&アップは明日以降になってしまいますので今日の写真はつなぎです。(ああ、かわいそうな写真だこと)

今回の直島では美術館およびその中の作品は撮影禁止だったので撮ってはいないのですが、オープンスペースや海岸などに設置してある作品は撮影自由ということでした。初日の後半はそういったアート作品を撮ることになったのですが・・・。

-もし写真を撮るということを自分の作品を作ると呼ぶなら
-さて著名な作家のオブジェを撮るということは
-誰の作品なんでしょう

レンズを通して映るものを記録するという写真という機能を利用しての作品作り・・・。森山大道氏は街中のポスターや写真そのもの正面から撮って「そんなものを作品と呼べるのか」と物議をかもし出しました。表現という名のもとに写真作品はどこまで許されるのでしょうか・・・・・。
と、まあ一瞬シリアスに考えないでもなかったのですが、巨匠の創ったものを私が超えるわけはありませんし、アウトドアに置かれたオブジェを自分の感じるままに素人丸出しで撮ることになんの問題があるでしょう。フレームいっぱいに作品を入れた写真を撮ってもそれがその場で感じたままであるならそれもアリ!巨匠のオブジェも工事用の三角コーンも被写体に貴賎はありません。びびらず、どんどん行きましょう。
※でもたいがい迫力負けしてろくな写真にならないのですけどね。

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2005/04/25

ごちゃごちゃ

20050425


Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

直島の写真があがるまでちょっと別な話題を・・・。

路地裏で半端でないごちゃごちゃを見つけました。気持ちよいくらい「とっちらかって」います。でも何故か心惹かれるものがあり、思わずシャッターを切ったのがこの写真です。

私は時々ミステリーを読むのですが、その中でもお気に入りのシリーズに「フロスト警部シリーズ」があります。まだ日本では3冊しか出ていませんが、主人公のぶっとんだキャラクターと絶妙なトリックとが妙なバランスでマッチングしている傑作です。
で、その主人公のフロストは人手不足の署内で大事件からしょーもない上司からの嫌がらせまで一日で十数件の事件を平行して対応するわけなのですが、当然まともに処理できるはずもなくごちゃごちゃにこんがらがるのですが、私の仕事場でもたまにそういう状況に陥ることがあるのです。二時間後の社長部会の資料に修正が大量にはいり、一度に複数のトラブルが起こり、専務から呼ばれ、部長からは緊急だから折り返し連絡をくれと言われ、会議がダブルブッキングしており、飛び込みのお客が来、コーヒーを机の上にこぼし、パソコンがフリーズし・・・・・。(一度電話が二ヶ所から掛かってきたときに同時に出たことがあるのですが、マンガじゃありません。絶対一度に対応できませんので皆さんはマネしないようにしてくださいね。)
と、まあこんな感じにパニクっている状態にこの路地の状態が似ているな・・・と。
でもどんなにごちゃごちゃになっていてもフロスト警部よりはマシです。興味のあるかたは是非。

■フロスト警部シリーズ
R.D ウィングフィールド (著)

「クリスマスのフロスト」
「フロスト日和」
「夜のフロスト」

創元推理文庫

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2005/04/24

アート空間直島

20050424
Leica M5 + NOKTON classic 40mm f1.4 SC

話には聞いていましたし、事前にサイトで下調べをして行ったのですが直島は想像以上に「アートな島」でした。

-島までの交通手段は限られ
-町営バスはほとんど走らず
-タクシーもなく
-美術館までは山道徒歩18分
-食事するところはほとんどなく
-ベネッセハウスは16室しかなく

「来れるもんなら来てみんかいっ!」

それほど敷居は高いのですが、それを越えてまで行く価値は十分ありました。と、いうか今後も俗っぽくならずに敷居は高いままでいて欲しい・・・そんな感じすら受ける、島自体が独特な雰囲気で2日間本当にアートを堪能できました。

宿泊したのはベネッセハウスという美術館とホテルが一体となったところなんですが、基本的に建築物自体が美術品ということで限られたモニュメント以外は撮影禁止となっています。それはもう「写欲」のメーターが振り切れるほどの被写体の山なんですが、ここはアートの空間に触れる場所。なんでもかんでもフィルムに収めるのが全てではありません。初日の「ベネッセハウス」「地中美術館」でのアート体験の時間はカメラを完全に封印し自らの五感を研ぎ澄ませてアートに浸りました。こればっかりは私の貧相なボキャブラリーでは表現できませんが、モダンアートに興味のある方は混み合ってしまう前に一度訪れてみることをお奨めいたします。
※ ただ、万人向けでないのも確か。よく調べてからお願いしますね。

直島でのことは現像が上がり次第、写真をアップしながらぼちぼち紹介してゆきます。で、結局カメラは何台持っていったのか・・・・。やっぱお馬鹿さんですね、5台持ってゆきました。

・Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
・Leica M5 + Elmar 35mm f3.5
・RICOH GR1v×2
・CANON IXY DIGITAL 450

5台といっても一眼レフ+レンズ4本よりはずっとコンパクトで軽いんですけど・・・。
とはいえこの組み合わせが正解だったかというと「やっぱり持ってゆきすぎ」だったことは明白なことであり、今後の撮影行のひとつの試金石になったのも事実です。このあたりはまた別エントリーで反省とともに考察してゆきたいところですね。

フィルムは明日、現像に出す予定なのですが果たして「アート空間直島」はうまく表現できていますでしょうか・・・。不安でもあり楽しみでもあります。

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2005/04/21

ちょっと旅行に

20050421
Leica M5 + NOKTON classic 40mm f1.4 SC

明日はまだ金曜日ですが、会社をお休みさせてもらって瀬戸内海の直島に小旅行してきます。去年の暮れに病気で入院して以来徐々に回復しているとはいえ、寒い間は大事を取って休日もほとんど遊びに出ていません。今回の旅行は暖かくなった頃に調子がよければ出かけよう計画していたものですが、幸い体調もよいので決行となった次第です。
と、いうことで明日、明後日の更新はちょっと厳しいかもしれません。ご想像通り、来週からの写真は「直島特集」になりそうです(笑)。
あれこれと欲張ってカメラを用意したら5台になってしまいましたので、もう一度選考のやりなおしです。ああ、どうしましょう。

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2005/04/20

こ!

20050420
Leica M5 + Elmar 35mm f3.5

タイトルをみて「?」と思われた方もおられるかと思いますが、その意味はおいおいと・・。

ある日のことです。仕事が比較的早く終わったので会社帰りにちょっとだけ本屋に寄り、その日はそのまま帰宅することにしました。時間もあるのでいつもの混んでいる快速に乗らず空いている各駅停車で座って帰ることにしたのですが・・・・。

がらがらではありませんでしたが席が空いていたので私はそこに座ることにし、先ほど本屋で買ってきた雑誌をひろげます。車内は立っている人はちらほらという感じで、皆一様に手持ち無沙汰な雰囲気が車内を充満している妙な感じです。

私はふと隣の人が何かしらぶつぶついいながら大きな本をめくりながら何か書き込んでいるのでつい視線そちらに落としました。その人は

メモがいっぱいの自分の手帳を見ながら大判のJR時刻表(かなり使い込んだ)に何やら暗号のようなものを書き込んでいます。さらに鞄の中から写真の束を出して見ていたのですがこれがまた「貨物列車の写真だらけ」という非常にニッチな被写体です。

そう、彼は真性の鉄道マニア(俗にいう鉄っちゃん)だったのです。

鉄っちゃんが悪いとは言いませんが電車の中でそこまで開けっぴろげに・・・。「うむぅ、さすがに性根の入った鉄っちゃんは違うわい」と感心しながら反対側のお隣さんに視線を移すと・・・。彼は切手大辞典らしきもの(切手の相場とかも載っている)を開きながら自らの切手帳を開いてぶつぶつ言っているではないですか。

おお、もう一人のお隣は「切手マニア!」

小学生の頃「はしか」のように切手を集めることはありますが、本物の切手マニアを見たのは初めてでした。

こ!

ここでタイトルの「こ!」の説明です。このヘビーメタルなマニアに挟まれた私は標準語でいう「濃いいなあ」と思ったわけです。これを口語体でいうと「濃い!」になるのですが、関西弁では「安っ」とか「早っ」とか短く発音することがありますのでこの場合

「濃い」→「濃っ」となり、発音してみると「こっ」もしくは「こ!」となるのです。

方言は言葉で発すると知らなくても前後の文脈からある程度想像することは可能ですが、こうやって文章にすると何やら知っていても変な感じです。

「凄いマニアに囲まれちゃったなあ、やれやれ」と思いながら自分が今開いている雑誌のタイトルを見てびっくりです。

「丸」 ~世界の空軍戦力分析保存版~

うひゃあ、なんていう事でしょう。よりによってこんな雑誌を開いていました。言い訳になりますがこの雑誌を定期購読しているわけではありません。買ったのは十何年ぶりで、単に資料性が高いなと思い(何の資料?)さっき久々に衝動買いしてしまったのです。周りから見ると「鉄道マニア」「軍事マニア」「切手マニア」のそろい踏みです。JR京都線の他の乗客は私たちを見て心の中でこう叫んだことでしょう。

こ!

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2005/04/19

街中スナップの撮り方 (2)

20050419
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

さらに昨日の続きです。
清潔でさっぱりした服装をして最低限のマナーを守って撮影をすれば基本的に問題が起こることはまずありません。あとはいかにして周りとのギャップを埋めたり、周りに警戒心をいだかせないようにするかは程度の問題でしょう。私はあえて自分を演出する「なりきり法」を実践しています。

■街中バージョン
一時期カメラを提げていることをファッションとして流行った時代がありました。カメラをひとつのアクセサリーとみなしていたわけですが、基本的にその路線は使えると思っています。街中で撮影をするときは以下のコンセプトで自分を演出します。

「カメラをファッションとして持っているミーハーなお兄ちゃん」
※「本当にミーハーだからそのままじゃん」というツッコミはなしでお願いしますね。

そうです。できるだけお洒落をして撮影に出ることにしています。ちょっとお兄ちゃんと呼ぶにはきつくなっていますので「お洒落でええ格好しいのおじさん」あたりがねらい目でしょうか。「BRIO」とか「UOMO」「LEON」あたりを参考にするとよいかもしれません。タイトなラインのモード系が一番「カメラ2台のイタイ状態」を中和してくれると思います。(例えばブラック系のジャケットにインナーはTシャツでパンツも細めがよいかと・・・。)
どうしてもカメラを入れるバッグも携帯するのであまりフォーマル系にまとめず、ちょっとライトな感覚も取り入れるとよいかもしれません。今年のポールスミスあたりは往年の大人のかわいらしさが復活し狙い目でしょう。
で、カメラを首から提げるのですが、ここで真面目な写真趣味をアピールしてはいけません。
「へへへ、おいらは首からライカを提げているけどこれはファッションだからねー。フィルムも入っていないけど時々撮るマネをするのさ。ロレックスエクスプローラⅠとライカは最高のファッションアイテムだねえ」

と、軽薄さをアピールします。周りからは「ええ格好しいのミーハーなおじさん」と見られれば成功です。あなたはすっかり街に溶け込んでいます。

■路地裏バージョン
服装は街中バージョンとさほど変える必要はありません。かといって路地裏で街中のように軽薄さをアピールするとかえって浮いてしまいます。路地裏でのなりきりは

「美大の新進気鋭の助教授。女学生を撮影実習に連れてきたがちょっとはぐれた風」

路地裏は「軽薄」から「アカデミック」にシフトします。あまり自分の被写体の趣味である「ゴミ箱」や「三角コーン」や「ボロボロの自転車」ばかり追いかけず、時々手でフレームを作り難しい顔をするのです。パンツのポケットにぼろぼろになった岩波文庫なんかを覗かせておくのもよいのではないでしょうか。美大の助教授なんか私もほとんど見たことありませんから一般の人はなおさらです。なりきってしまうことでアートを追い求めるアカデミックなフォトグラファーとして路地に溶け込むのです。このあたりはちょっと演技力が必要かもです。(内田ユキオ氏などをイメージされるとよいかもしれません)

街中、路地裏には結構アマチュアフォトグラファーがいます。常にその人たちの「イケてないところ」と「イケてるところ」をチェックしましょう。そして自分を振り返りましょう。自分が周りからどう見られているか・・・。まずはそれを意識することだけで溶け込めるヒントが見つかるかもしれません。

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2005/04/18

街中スナップの撮り方 (1)

20050418
Leica MP + Summitar 50mm f2.0

昨日の続きです。最悪、カメラを二台首から提げる状態になったとき街中スナップをどのように撮ればいいのでしょうか。

■無理をしない
これは服装以前の問題です。一般の人は当然のことながら観光用ではない一般の住宅や街並みを撮るということは写真に興味のない人からすると「何故、貴方がそのようなものを撮るの?」と不思議に思うのが普通です。趣味で写真をやっていて「壁のシミ」や「サビ落ちた鉄柵」や「壊れたスクーター」などを撮ってサイトにアップするのはあくまでこちらの都合であり、自分の芸風とはいえサイトにアップしてやっと理解してもらえる事なのです。かといって撮る段階で「これこれのために趣味で写真を撮っているものです」と説明しながら撮れるわけでもありませんから、とにかく一般の方が不審に思うような行動は絶対とらないこと、不快な思いをするようなことは絶対しないこと。当たり前のようで被写体に夢中の我々はつい忘れがちなことなのです。まず前提として「撮らせていただきます」という謙虚な姿勢と自分の嗜好のために相手に精神的不快感を与えない自制心が必要ではないでしょうか。

■愛想よく対応
人に声をかけることが苦手な人は人物スナップを避けたほうがよいと思います。結果的にだまって撮らせてもらうことがあるのも事実です。例えば公園のベンチで気持ちよく居眠りをしているおじいさんを後ろから撮った場合わざわざ起こしてまで了解を得ることはしないでいいと思います。あきらかに群集として人を捉えた時もそうでしょう。
しかし当たり前の情景を撮っている時も先方が気づく場合があります。撮るタイミングに限ってこちらに気づく場合です。そのような場合は人に声をかけるのが苦手だからと逃げていてはいけません。ニコッと笑って会釈するなり、「いいシーンだったので撮らせてもらいました」と挨拶しなければなりません。そういう場面に対応できない人は最初から人物スナップは撮らないほうがよいと思います。

■シーンに溶け込む服装
観光地では写真を撮ること自体普通の風景ですからあまり必要以上に服装に気遣う必要はないでしょう。そういう場所では服装より「撮り方」で迷惑をかけないことを重視すべきでしょう。問題は写真を撮るという行為自体がレギュラーな街中および路地裏などの場所です。こういうロケーションに行く場合、私は自分なりに少し気を使います。基本的には清潔でさっぱりしたカジュアルな格好であれば十分なんですが、カメラを2台提げるという「イタイ状態」の場合に備えてもうひと工夫します。

すみません。前置きが長くなってしまいましたのでさらに明日に続きます。
※たいしたオチではないのであまり期待しないでくださいね。

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2005/04/17

カメラの持ち方あれこれ

20050417
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

持ち歩くカメラの変化とともにそのカメラの持ち方も変わってきています。

■デジタル一眼レフ時代
この頃はまだ街中写真に限らずあちこちと撮っていましたがほとんどがカメラを持ってもあまり不自然ではない場所が多かったような気がします。縦型グリップも装着していましたので結構ボディも大きかったですし、レンズも大口径を好んで使っていましたのでどうしても周りにも写真を撮っている人がいる場所になっていたのでしょう。
その時の持ち方はグリップバンドで右手に完全固定。ストラップなどで首から提げるスタイルはとりませんでした。撮る時は徹底して撮る。撮らないときはカバンにしまう。被写体を探して当てもなくうろうろすることはなかったように思います。それだけ一眼レフというボディは「写真を撮る」ことに特化した形態ではないでしょうか。

■コンパクトカメラ(only)時代
今でもコンパクトカメラは多用していますが、一時期コンパクトカメラオンリーという時代もありました。当時は28mmで街中スナップに目覚めたころでしたから、なんと言っても街に溶け込むコンパクトなカメラは何にもまして便利だったのです。
ブラック(カラーリバーサル)とシルバー(モノクロネガ)の2台のGR1を両ポケットに入れよく出かけたものです。森山大道氏をマネてノーファインダーを試したこともありますが、基本的にはちゃんと構えて撮っていました。

■レンジファインダー時代 第一期
街中スナップが縁でライカを手にした私ですが、MPのみの時代は普通に首から提げていました。一眼レフと違いレンジファインダーはなんとなく首から提げても様になる気がするんですよね。最初は気恥ずかしかったのですが、すぐ慣れました。内田ユキオ氏を真似てタスキがけも試してみたのですが、タスキがけで瞬時に反応するには相当ストラップを長めにしておかないとストラップに体が縛り上げられ、街中で「ひとりSM状態」になってしまいます。かといって長めにしてしまうとカメラが落ち着きません。最終的には短めにして普通に首から提げるオーソドックススタイルで落ち着きました。

■レンジファインダー時代 第二期
第二期といっても今日からなんですが、今日はMPとM5の二台を持ち出しました。MPにモノクロネガをM5にカラーリバーサルと入れ、最初は交互にバックから取り出し首にかけていたのですが、段々と面倒くさくなってきたのです。

ええい、2台ともかけてやれ

2台とも首にかけてみます。普通にかけるとボディが干渉し歩いているとぶつかります。一台をタスキがけにしてみたのですが、ストラップが絡みつき街中で「ひとり団鬼六状態」になってしまいます。いろいろ試した結果MPのストラップを撮影に影響のないくらいに短くし、MPのボディとM5のボディがそれぞれ干渉しない位置に来るように長めにM5のストラップを調整するのです。ここでポイントなのがM5が縦位置にストラップがつけられるところです。2台のカメラが上下になるのですが、下のカメラが縦位置にあることで見た目にもバランスが取れています。結構いいポジションではないでしょうか。

とはいえ街中で2台のカメラを首から提げているには変わりはありません。常識的に考えてかなり「痛い状態」といえるでしょう。それをできるだけ回避するには・・・・・
                         (明日に続く)

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2005/04/16

35mmはお好き? (その後)

20050416
Leica M5 + Elmar 35mm f3.5

私はズミクロンを買うまでは35mmに対して苦手意識を持っていました。しかしその後エルマー35mmまで加わり、考えたらこの一ヶ月ほとんど35mm漬けです。で、どうなったかというと・・・・。

ええですやん、35mm!

すっかり35mmに慣れてしまいました。と、いうか35mm、ええです。確かにいい加減に撮ると散漫な記録写真になってしまいますが、ちょっと自分の立ち位置を変えるだけで広角よりも望遠よりも撮れる便利な画角です。それまでは50mmがそういうものだと思っていましたが、今日久々に50mmを付けて撮ってみると「広角よりが難しい」のです。
35mmだと寄れば結構望遠系には対応できますが、50mmだと随分離れても広角と呼ぶには難しいものがあります。

50mmが撮りにくいわけではありませんが、役割が明確になっただけでも収穫です。どれか一本選べといわれたら35mmを選んでしまうかもしれません。いやいや、人って変わるもんですねえ。

※でも苦手なキノコ類が好きになることは絶対にありませんから~。(ギター侍風に)

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2005/04/15

夜写真への挑戦

20050415
RICOH GR1v

なまじデジタル一眼を経験してしまうとISOを自在に変更できる機能に頼ってしまい、部屋の中や夕景以後の時間帯のフラッシュを使わない撮影は脊椎反射でデジタル一眼を引っ張り出していました。最近のデジタルは感度を上げてもノイズが少なく、さらに撮影後確認できるので設定の修正が可能なのでなおさらです。

一応感度の高いフィルムの存在も知ってはいましたが、安易にデジタル撮影を経験したために今まで手を出していませんでした。ところが「ぴんぼけなぶろぐ」のa_haseさんがGR21にモノクロISO1600で夜景を撮影されている写真を見て「こりゃすごい。その手があったか」と思ったのです。どうもモノクロ=Tri-Xというあまりに狭い固定概念にしばられていたようです。
さて、今回の写真はコンパクトカメラのGR1vに「fuji Super Presto ISO1600」を詰めて撮影したものの一枚です。撮影した写真のほとんどは「真っ黒」の失敗写真。そりゃいくらISO1600でも暗闇は写りませんよね。とりあえずは勉強です。今度はMP+ノクトンクラシック40mm f1.4あたりでじっくり挑戦してみようと思っています。

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2005/04/14

Elmar 35mm F3.5 ファーストインプレッション

20050414
Leica M5 + Elmar 35mm f3.5

ニッケルエルマー35mmで撮影した第一弾の現像が上がってきました。ニッケル素材ということは前期の生産になるはずですから約70年前のレンズです。X氏が私に送ってくれる前に「無限」「偏心」「玉の傷」をすべてチェックしてくれていますのでコンディションは最高です。当日は晴れたり曇ったりだったので、おかげで開けたり絞ったりレンズの味を試すにはいい感じの一日でした。まあ、初めてのレンズで撮影するのはいつもウキウキするもんですが。と、いうことで上がってきたポジはこのレンズのいろんな可能性を感じさせるバラエティーにとんだ結果になりました。

■絞り気味
当然ズミクロンまでは行きませんが、想像していたよりかなりシャープでした。色のりもズミターよりはのっていた感じです。ライカのレンズは絞った状態では70年たっても一線級で現役といったところでしょうか。(逆光での対応はべつにして)

■開放あたり
全体に柔らかい感じですが、こちらも思ったより古さを感じさせません。ただ、数枚周辺あたりがすごくとっちらかったように写っているのもありましたので、時々やんちゃな表現もするみたいです。もう何本か撮ってみないと何とも言えませんが、なんか楽しそうです(笑)。

私はまだレンズの違いについて薀蓄を述べる事はできませんが、単純に70年前のかわいらしいレンズで散歩写真を撮ることが楽しくてしょうがなかったことは事実です。それも馬鹿でかいM5にちょこんとつけられた小さなレンズ・・・。どんな写りを見せてくれるかはおいおい楽しむとして、とりあえず新しい仲間に乾杯です。

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2005/04/13

社会人としての気遣い

20050413
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

私は一介の平凡なサラリーマンでありながら長髪で出勤していることは以前のエントリー「タッキーにしてくれ」で書きましたが、その後もおおむね周りの反応は見て見ぬ振りという対応が多いです。たまに
「おっ、ブラックジャック?」
と言われたりもしますが露骨に嫌な顔をされるようなことはないようなので少なくとも周りを不快にはさせてないとは思っています。ところが今日、会社の中でやってしまいました・・・・・

私は別な階に資料を運ぶ用事があって紙袋を両手に持ってエレベーターに乗りこんだ時のことです。最初はひとりだったのですが、途中の階でひとりの重役が乗ってきました。
「こんにちは」両手に紙袋を持ったまま軽く会釈をします。
「うむ」重役がエレベーターの奥に入ります。
私といえば会釈をしたために前髪が顔にかぶさって貞子状態になっています。(特に前髪が長いので)両手はふさがっています。そこでつい、いつものクセで軽く頭を振って髪の毛を後ろにやります。

ふぁさっ

その時、凄まじい殺気を背中に感じました。そしてその0.3秒後には私は自分の犯した愚行に気がつき背筋が凍りました。重役の前で確かにあまり品のよい行為ではありませんでした。しかしエレベーターが混んでいたのならともかく広めのエレベーターの中に距離を取ったふたりです。失礼な行為だったかもしれませんが両手がふさがっていたこともあり「けしからん」と怒られるほどのこともなかったでしょう。

・・・・・・そう、その重役が「ハゲちゃびん」でなかったら・・・・

「ハゲちゃびん」という言葉を使ったのは小学生以来ですが、そうなんです。仕事のことで頭が一杯だった私はお偉いさんを「重役」の一人としては認めていたものの、「自分のハゲを凄くに気にしているハゲた重役」とまでは認識していなかったのです。

その重役は私が降りるひとつ前の階で「じゃあね」と言い残し降りてゆきました。

「じゃあね」

短い言葉でしたが、言外にいろんな意味が込められています。
『そりゃあね。僕はハゲていて君には長い髪があるかもしれないよ。でも、僕だって大学生の頃はバンドもやっていて長髪でさ、そりゃあモテたもんですよ。今はすっかり髪もなくなって君みたいに髪を振って整えることなんかできないし、散髪だって10分で終わりますよ。でも君だって歳をとってくれば今の行為を懐かしむことになるんだよ。「ああ、昔は僕にも髪があったんだなあ」って。いつまでもあると思うな金と髪っていうくらいだからね。あまりいい気になってると後でよけい辛くなるよ・・・・』(本当はもっと続くのですが、きりがないのでこのへんでやめます)

社会人としてあるまじき行為でした。申し訳ありません。今度から髪をかきあげる時は状況をみてさりげなくするように気をつけます。(それ以前に髪を切れって?いやいや、ごもっとも)

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2005/04/12

戦力増強  Leica M5 & Elmar 35mm

20050412
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

えっと、いきなりご報告ということになりますが、「Leica M5」と「ニッケルElmar 35mm」が今私の手元にあります。

Leica MPとSummitar 50mmのシンプルなセットの時は撮影というと「Leica MP」+GR1」というコンビが多かったのですが、ズミクロン35mmを買ってからというもの当然の結果として持ち出すバリエーションが増えてしまいます。
「Leica MP」+「Summitar 50mm or Summicron 35mm」+「カラーリバーサル or モノクロネガ」といろいろ撮りたいと欲張るのですが、ボディーがMPのみですから押さえのGR1を駆使しながらの撮影になります。一眼レフと違ってライカだとボディーを2台持ち出されている方が多いというのも理解できるような気がします。

コンパクトなCLを検討していたことは昨日の記事で書きましたが、程度のよい手頃な個体が少ない上にやはり高価なライカボディーをホイホイ増やすわけにもいきません。そんなこんなで悶々としていたところへズミクロン購入の時にもお世話になった謎のライカ師匠「X氏」の「Shig君、M5好きだったよね。後、面白いレンズもあるんだけど使う?」という一言から一気に悩みが解決してしまいました。

まだまだSummicron 35mmも使いこなせていないのですが、「Leica M5」と「ニッケルElmar 35mm」のインプレッションも順次アップしてゆくつもりです。インプレッション自体が撮影の目的ではありませんが、レンズやカメラの味を確かめながら写すのも写真趣味の醍醐味でしょう。
※後はもうちょっと体力をつけなければ・・・今年3回目の風邪を引いたようです。

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2005/04/11

物欲王のいいわけ  自爆編

20050411
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

不定期連載をしている「物欲王のいいわけ」ですが、書いているうちに自己催眠にかかり、物欲が増殖してしまいました。(哀れです)

■明るいレンズ
ズミクロンを買ったときに本命で探していたズミルックス35mmがその後リサーチをしても程度が良く適価のものは少なく、相場はあがりつつあります。どうもこの時期に購入するのはタイミングが悪いようです。しかしながら明るいMマウントレンズも夜撮影用に欲しいなという欲望は抑えきれず、コストパフォーマンスのよいノクトンクラシック40mmSCに食指が動いています。(熱烈歓迎再生産)
※明るいレンズが欲しくてズミルックスを探していたわけではないんですが

■持ち歩き用Mマウントボディー
一眼レフに比べてコンパクトとはいえMPを毎日会社に持っていくわけにはいきません。「GR1があるじゃないの」と言われればそうなのですが、たまには平日もライカレンズを使ってみたいのです。ということで注目したのがCLもしくはCLEです。
ところが市場調査をすればするほどいい出物がないのに気づかされます。やはりコンパクトに作った影響で各部品の耐久力はお世辞にも頑強といえず、数十年たった現在満身創痍の固体が多いのです。露出計は諦めてせめてシャッターだけでも健全なものを安価で・・・と思いましたがそんな都合のよいものもなく現在保留中です。ちょっと予算を足すだけでM3が買えてしまうあたりが悩ましいところです。

■海外旅行対応R-D1
R-D1に関しては別エントリーで詳しく述べたいのですが、結構気になっています。もともとデジタルから始まった写真趣味でありながら、現在は銀塩率99%というという状態です。しかし決してデジタルを見放したわけではないのです。楽しむという点では銀塩の方が楽しいのでこのような結果になっていますが、「確実に写真を撮る」となったらやはりデジタルの力を借りたくなってしまうのです。遠距離の海外旅行などは保険の意味もこめてデジタルカメラを持ってゆきたいのですが、デジ一眼一式となると荷物も大変です。レンズ共通、ボディでライカ&R-D1という組み合わせはちょっと幸せそうな感じしませんか?
さらにレンズが増えていくと興味として同条件でいろいろ試してみるのもちょっと楽しいかも・・・・という感じです。(レンズ作例のみが趣味になってしまうといかんですが(笑))

■ノクチルックス50mm
ズミクロン35mmを買ってからレンズの味を楽しむことに開眼してしまった今、当初より気になっていたノクチルックスがさらに気になってきました。あれほど迷っていたレンズ選びですが、今は自分の方向性としていくつかの選択肢が持てるようになりました。

今回、書かせていただいたのは物欲対象のほんの一部です。この後はもうタイミングなんですね。「程度のよいモノ」と「気持ちの高ぶり」と「手持ちの予算」がうまくシンクロした時、ひょいと買ってしまうのではないでしょうか。
熱が冷めてしまうモノもできるかもしれません。でも、物欲対象が増えてしまう可能性はもっと高いです。よく言うじゃないですか

「ひとつ欲しいものが出来たら実は潜在的に30の欲しいものが出来ている」と

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2005/04/10

不安にさせる傾き

20050410
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

今回の写真は少し傾いていますが、撮影時に意識して傾けたものです。

-クロスしたラインとスリ硝子の向こうのボケた赤色
-ちょっと面白いな
-でも、そのまま撮ったのでは単に面白街角の記録写真にならないだろうか
-・・・・・すこし傾けてこのラインを崩してみようか
-いつもより傾きを抑えて面白みがでるといいな・・・

と、いうことで傾き加減を調節しシャッターを押しました。果たして面白い写真になりましたでしょうか。現像からあがってきてビューワ-で確認します。

・ ・・・・なんか、すごく不安な気分になってしまう。

面白みを狙った写真がどうも心の不安を増長させるツボを刺激するものになってしまったようです。気持ち悪い写真というわけではないのですが、この微妙な傾きのせいで心のバランスまで一緒に傾いてしまいそうな・・。

すみません。アップしてしまいました。一緒に不安になってください。

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2005/04/08

たまには日記のように

20050408
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

やっと週末です。と、浮かれている状況ではありません。明日から仕事で東京です。モバイルパソコンは持ってゆきますが明日は多分更新している時間はないと思います。まあ、こんなこともあるでしょう。

土日ともフルで仕事なので写真を撮る時間はなさそうですが日曜の朝ちょっと早起きしてみるのもいいかもしれません。久々にLC-Aでも持っていこうかな。

※アップして気づいたのですが、今日の写真はこのブログと同じ色合いですねえ。


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2005/04/07

物欲王のいいわけ ●○用にいるんです

20050407 CANON EOS 10D + CANON EF17-40mm F4L USM F4L USM

今回もかなり実用的ないいわけです。様々な事象への対応がすべてひとつのモノで対応できればいいのですが、実際の場合にはそうはいきません。

あの汎用的なモビルスーツ「ザク」ですら、状況に合わせるために「デザート仕様」やら「偵察型」やら「火力強化・支援機系」やらとそれぞれ別仕様が必要になります。ましてやシャアレベルになると「シャア専用」と特別仕様まで用意しています。

実用のモノになればなるほど「専用」「仕様」といったものでケースバイケース対応しなければなりません。私の場合車ですら1台ではまかなえず、「遠出&スポーツ走行用」と「街乗り普段用」が必要という論理から2台の所有になっています。モノの価格が安くなれば基本的にその幅が広がってゆく傾向があります。

一般的に意識はされていませんが、服とか靴はこの論理で購入されているのです。服には「仕事用」「お出かけ用」「フォーマル用」「スポーツ用」と増えてゆきますし靴にいたっては「雨用」「ドライブ用」とかなり実用レベルでの仕様展開までみせています。

この論理で増殖していくのにもってこいのアイテムはやはり「カメラ」&「レンズ」ではないでしょうか。レンズひとつとっても基本的には画角、明るさ、の2点の要素で選択可能なはずが、「マウント」「ブランド」「レンズの枚数」「ボケ具合」「階調の豊かさ」「コントラスト」「レア度」「デジタル専用設計」「ドイツウェツラー製」等々・・・・カメラが趣味でないひとからみると

どーでもええやん

というとこまで選択肢は広がってゆきます。(ほとんどカメラメーカーの思うツボ)

そしてその順列組み合わせですべて必要な幻想に囚われるのです。

50mmは3本持っているけど。夜の街を写すにはやっぱりノクチルックスだよね」

「普段はMPでいいけど、雨の日用にM4-Pがいるよね」

「長期出張の時はGR1だけでなくMマウントレンズも使いたいのでCLがいいかな」

50mmのレンズ専用にやっぱりM3でしょ」

一見論理的に見えますが、完全に主客転倒しています。

「必要」→「欲しい」という論理に見えて実は「直感的に欲しい」→「欲しいのには理由があるのさ」と、完全に後付になっています。言葉に言い表せない魂の声を、さも論理的に理由付けする・・・。物欲症候群では珍しくない症状です。さあ、みなさん周囲にはバレバレの後付いいわけですが、自分へのいいわけにはまったく問題はありません。どんどん○○用に必要といういいわけをしてアイテムを増やしてゆきましょう。

使用上の注意

注意1)

つっこまれるとかなり弱い面もあります。

「雨の日に何回撮影に出るの?」

「夜の写真って結局撮らないじゃん」

「レンズの味っていうけどリサイズしてネットに載せるのに味にこだわるの?」

「ボケ具合がどうのという前に写真として語れるレベルなの?」

「年に何回出張あるの?」

     ・・・・・・強い意志が必要です。負けないでください。

注意2)

マニアにはよくある傾向ですが、「使う用」と「保存用」と同じものを2個買いだすとモノの量は×2になります。えてして「保存用」が日の目を見ることはありません。

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2005/04/05

タッキーにしてくれ

20050405
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

今日の写真はいきつけの美容院で撮らせてもらったものです。あまりひとところに安定しなかった美容院ですが、ここは結構気に入っていてかれこれ2年くらい通っています。今回の撮影も快く受けてくれました。

去年の暮れ1ヵ月の入院生活から自宅に戻ってきた頃、すでに髪の毛はずいぶんと伸びていました。年明け「社会復帰」、本来ならサラリーマンらしくビシっと散髪して新たな気持ちで出社すべきなのでしょうが、入院生活中に私はひとつの決心をしていました。

「Shigさん、久しぶりですね」
「いやいやちょっと入院していまして・・・。」
「それは大変でしたねえ。おっ、ずいぶん伸びましたね。今日はどうします?」
「うん、えっと、タッキーにしてください」
「はっ?た、たっきぃ・・・ですか?」
「うん、そう。タッキー」
「・・・・・・・・」

※私は実際の歳より若く見られるとはいえ、「若者」とはとうてい呼べず、世間一般では堅気の会社の中間管理職というやつです。

普通の美容院だとここで説得されるところでしょうが、この店の担当は私に負けず劣らずお調子ものです。かえってチャレンジング精神に火をつけてしまったようです。

「Shigさん、会社で大丈夫ですか?」
「うん、仕事はちゃんとするから・・・多分大丈夫・・・かな?」
「知りませんよ、私は・・」

ちょっとクセ毛の前髪にストレートパーマを当てます。上の方と後ろの方はちょっと短めにして跳ねるような感じにします。カラーは少し濃い目の茶といやらしくない程度の明るい茶を部分的に染め分けます。右と左では長さを変えて「アンシンメトリー」な感じにします。そして3時間後・・・・・

中年タッキーができあがりました。
※タッキーというのはイメージです。現在のタッキーがどんな髪型をしているのか知らないのです。

さて、出社してみての周りの反応はというと・・・以前会社では後ろで括ってポニーテールにしていた頃もありましたのでさほどの衝撃はなく受け入れてくれたようです。(少なくとも見た目は)
前髪がパラりと落ちるとアゴあたりまできますので、そうなると「ゲゲゲの鬼太郎」か「貞子」ライクになってしまいますが、サラサラストレートというのも気持ちがいいもので私自身は結構気に入っています。
※さすがに「タッキーみたい?」というと例外なく引かれてしまいますが・・・。

髪型ひとつで気分もずいぶん変わるものです。気持ちよく生活できて、ひとに迷惑をかけないならそれが一番いいというのが入院生活で学んだことでもあります。
※写真を撮るときは前髪が邪魔になりますのでヘアバンドで止めています。これだけがちょっと難点かな。

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2005/04/04

ズミクロンモノクロ挑戦 完敗の巻 

20050404
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

ズミクロンの今までのレンズにない表現力に魅了され、最近憑かれたように撮りまくっているShigです。調子にのりすぎて企画倒れの構図や極端な露出演出の失敗やらドタバタしてはおりますが、毎回新たな驚きがあるレンズですので本当に楽しんで撮っているという感じです。

さて、お調子ものの私が今までズミクロンでのモノクロ写真をアップしていないことを不審に思われている方もおられるかと思います。実はすでにズミクロンでモノクロは3本撮っていたりします。(カラーリバーサルでは10本以上撮ったことに比べるとペースが遅いですが。)ズミクロンはモノクロでも描写力はいいですし、コントラストも高く今まで「眠たい写真」を乱発していたことからするとすばらしい力を発揮しています。では何故掲載を躊躇しているのか・・・。下手なのはカラーでも同じですので怖いものはないのですが、一言でいうと

どうやってモノクロ写真を撮っていいかわかんなくなっちまったのです

3本撮るのにもかなり時間がかかりました。とにかく何をどう撮っていいかわからないのです。以前は多分漠然とモノクロを撮っていたのだと思います。ところが最近カラーを撮る時に「色」をかなり意識して撮っています。街を歩いていてもモチーフとなる「色」を見つけ、それをどう表現するかといった撮り方が定着していたのです。(これも今回モノクロを撮ってみて初めて意識したのですが・・・・)
と、いうことでいざモノクロフィルムを入れて撮ろうとしても「何を?」「どうやって?」といった状態になってしまったのです。当然そんな状態で撮った写真は全滅です。
でも悲観はしていません。色を意識したからこそ同じ感覚ではモノクロを撮れないことに気づいたのですから、自分では一歩前進だと思っています。そのうちモノクロ写真もアップしますのでどうか皆さん温かい目で見守ってくださいね。

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2005/04/03

撮れない被写体

20050403
RICOH GR1v

今日はあまり天気は良くなかったのですが、少しばかり撮影に出かけてきました。
いつものごとく路地裏をうろうろしながらの撮影でしたが、その途中で陸上競技専用のグランドを持つ高校を見つけました。人工グランドなのでかなり赤茶けた色の地面にくっきりと白線が描かれています。私のいるところは柵越えにそのグランドを100メートル分まっすぐと見下ろせるといった絵になるポジションです。柵も程よく錆びておりなかなか写欲をそそります。ぐずっていた天気もこの一瞬ほんのりと陽が射してきています。

と、その時グランドの中頃から白いトレーニングウェアを着た学生がひとりこちらにランニングしてきます。ウォーミングアップでしょうか上半身をリラックスさせるように少し動かしながら軽くジョギングしてこちらにやってきます。赤茶けたグランドに白線、真っ白なトレーニングウェアの学生・・・。青春のひとコマとしても色のバランスにしても、一直線にグランドを見下ろせるポジションも距離も申し分ありません。シャッターもチャージしています。露出もあっているはずです。ピントは距離を確認すればファインダーで合わせなくてもなんとかなるでしょう。後は構えて撮るだけです。

撮れませんでした。

と、いうか撮ってはいけないのです。その白いトレーニングウェアを着て走ってくる学生は「女子高校生」でした。彼女がグランドに入ってきた時点で30メートル以上は離れていましたが、こちらとは真正面になりますので私の存在には気づいているようすでした。
で、こちらは歩道から柵越えにグランドを見ている「男性」なのです。女子高校生からみると完璧に「おっさん」です。幸いにもカメラを構えてはいませんでしたし、歩いている途中でちょっとグランドに目をやった程度という感じだったので、現段階では彼女もまったく気にしている様子はありません。
私はいい被写体だと思ってから0.8秒後には何もなかったようにきびすを返しグランドを後にしました。

残念ではありますが、このシチュエーションで撮ってはいかんでしょう。

スナップとはいえ、意識してその人を撮る時は挨拶をして撮るようにしています。この状況とポジショニングではそうもいきません。もし被写体が男子高校生だったらとりあえず撮って、その後で手でも振って挨拶すればいいと思うのですけど・・。自分がおっさんだということをこんなに呪ったことはありません。(見た目はそんなにおっさんではないんですが、あくまで女子高校生から見てということで)

がっかりしながら歩いていると知り合いの女性アマチュアカメラマンに会いました。先ほどの残念なシチュエーションの話をすると「私撮ってくる」とすっとんで行きました。

なんですか、それ・・・・・

そうなんです。すべて「おっさん」が悪いんです。(くどいようですが、見た目はおっさんではないですよ)「おっさん」は世間を気遣って写真を撮らなければならない人種なんです。女子高校生を(変な意味でなく純粋に被写体として)堂々と撮影できる・・・そう80歳くらいになって、すっかり枯れてくればもしかしたら許してくれるかもしれませんね(涙)

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2005/04/02

不肖・宮嶋氏に会う

20050402
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

今日、京都池坊学園アートフォーラムでやっていた「不肖・宮嶋報道写真展」に行ってきました。氏の写真は雑誌や本などでちらちらとは見ていましたが、どうしても報道カメラマンへのステレオタイプ的な偏見と「麻原彰晃のスクープ」といったパパラッチ的一面のイメージが強く私の中では「評価保留」といった存在だったのですが、ひと足先に写真展に行ってきた同居人「ぴぽりん」が「いやいや写真も上手いし、なかなかよかったよ」というので最終日前の本日、いそいそと出かけてきたのです。

紛争地域や災害地の報道写真ということでさぞや雑誌やテレビで出せないようなセンセーショナルな写真が多いのではないかと思っていましたが、展示していた写真のほとんどが悲惨な状況の中で希望に向かって「今まさに生きている人々」の写真でした。
宮嶋氏は「悲惨な状況を伝えなければならない。それが報道写真家の義務だ」といった気負いを全く感じさせません。とんでもない戦闘地域の写真もありましたが、飄々とその場面を写真で伝えているのです。そういった意味では悲惨な状況をペシミズム一辺倒で押し付けるのではなく、文章からも読み取れる氏のユーモアが報道写真というジャンルの中で救いのある写真を見せてくれるのだろうなと感じさせてくれました。

写真展を見終わった後ずうずうしくも、「すごく良かったです」と話しかけた私に照れくさそうに「いやあ適当にパチパチ撮っただけですよ」と本当に愛想よく対応していただきました。話には聞いていましたが、なんともまあ腰の低い・・・。ちょっとファンになったかも。
※とにかく無茶をしている人ですから、くれぐれも死なんといてくださいね。


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2005/04/01

楽しい失敗写真

20050401
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)

なんでこんなにピントがきていないのでしょう。ここのところフルマニュアルのみで撮っているはずなのでAFと思い込んで撮っているわけではないのでしょうが、この時はすっかりピント合わせを忘れていますね(笑)    
明らかに失敗写真なのですが、まるで最近はやりのアオリがちょっと効いた感じになってミニチュアを撮ったような感じになりました。ティルトレンズを買ってまで撮ろうとは思いませんが、こんな感じで撮れるのなら今度人ごみで試してみたくなりました。擬似アオリ写真テクニックをご存知であれば誰かコツを教えてください。

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