CANON EOS 10D + CANON EF17-40mm F4L USM F4L USM
今回もかなり実用的ないいわけです。様々な事象への対応がすべてひとつのモノで対応できればいいのですが、実際の場合にはそうはいきません。
あの汎用的なモビルスーツ「ザク」ですら、状況に合わせるために「デザート仕様」やら「偵察型」やら「火力強化・支援機系」やらとそれぞれ別仕様が必要になります。ましてやシャアレベルになると「シャア専用」と特別仕様まで用意しています。
実用のモノになればなるほど「専用」「仕様」といったものでケースバイケース対応しなければなりません。私の場合車ですら1台ではまかなえず、「遠出&スポーツ走行用」と「街乗り普段用」が必要という論理から2台の所有になっています。モノの価格が安くなれば基本的にその幅が広がってゆく傾向があります。
一般的に意識はされていませんが、服とか靴はこの論理で購入されているのです。服には「仕事用」「お出かけ用」「フォーマル用」「スポーツ用」と増えてゆきますし靴にいたっては「雨用」「ドライブ用」とかなり実用レベルでの仕様展開までみせています。
この論理で増殖していくのにもってこいのアイテムはやはり「カメラ」&「レンズ」ではないでしょうか。レンズひとつとっても基本的には画角、明るさ、の2点の要素で選択可能なはずが、「マウント」「ブランド」「レンズの枚数」「ボケ具合」「階調の豊かさ」「コントラスト」「レア度」「デジタル専用設計」「ドイツウェツラー製」等々・・・・カメラが趣味でないひとからみると
どーでもええやん
というとこまで選択肢は広がってゆきます。(ほとんどカメラメーカーの思うツボ)
そしてその順列組み合わせですべて必要な幻想に囚われるのです。
「50mmは3本持っているけど。夜の街を写すにはやっぱりノクチルックスだよね」
「普段はMPでいいけど、雨の日用にM4-Pがいるよね」
「長期出張の時はGR1だけでなくMマウントレンズも使いたいのでCLがいいかな」
「50mmのレンズ専用にやっぱりM3でしょ」
一見論理的に見えますが、完全に主客転倒しています。
「必要」→「欲しい」という論理に見えて実は「直感的に欲しい」→「欲しいのには理由があるのさ」と、完全に後付になっています。言葉に言い表せない魂の声を、さも論理的に理由付けする・・・。物欲症候群では珍しくない症状です。さあ、みなさん周囲にはバレバレの後付いいわけですが、自分へのいいわけにはまったく問題はありません。どんどん○○用に必要といういいわけをしてアイテムを増やしてゆきましょう。
使用上の注意
注意1)
つっこまれるとかなり弱い面もあります。
「雨の日に何回撮影に出るの?」
「夜の写真って結局撮らないじゃん」
「レンズの味っていうけどリサイズしてネットに載せるのに味にこだわるの?」
「ボケ具合がどうのという前に写真として語れるレベルなの?」
「年に何回出張あるの?」
・ ・・・・・・強い意志が必要です。負けないでください。
注意2)
マニアにはよくある傾向ですが、「使う用」と「保存用」と同じものを2個買いだすとモノの量は×2になります。えてして「保存用」が日の目を見ることはありません。
最近のコメント