組み写真は難しい
ちょっとだけ、昨日の続きです。一昨日アップした青色、昨日アップした赤色、ともに同じ日の京都上七軒です。順番は忘れたのですが、偶然にも青、赤と色をモチーフにした写真が撮れたので当然私は欲張りました。
「次は黄色!」
最初の2枚はあまり意識せずに偶然に見つけたのですが、今度はそうはいきません。意識して「黄色」をモチーフにしようと被写体を探します。意識というものは邪念なのでしょうか、意識すればするほど前者2枚ほどの被写体は見つかりません。ましてや古い京都の町並みの中、原色自体が少ないのです。他の日に他の場所で撮れば後日「組写真」として組めるのでしょうがなんとなく同じ日に同じ場所で完結させたかったのです。
もう日も暮れかかる頃、やっとぽつんと一輪だけ咲いている菊を見つけたのです。その菊は他の黄色とセッションすることなく寂しげに咲いていましたが、古い京の町家の中ではひと際目立つ原色の「黄色」を主張していました。
「これはこれでいいよな」
ちょっと言い訳が入っていますけどバックの亀とのミスマッチも演出として、その日のしめくくりはとりあえず「黄色」でまとめることができました。
組写真の考え方はいろいろあります。イベントや旅行先で撮った写真を元に組み写真にすることもあるでしょう。その場合は何を選抜し、どの順番で見せるかがポイントになります。また、今回のように撮る時点から組むシナリオができていて被写体を探して組み合わせるというパターンもあると思います。
一枚一枚の写真を追求することも大切ですし面白いのですが、私は限られた枚数の一連の写真で何かを伝える「組写真」という手法にすごく惹かれるものがあります。
このあたりはまだまだ勉強と経験が必要なようです。いつかは本宅ギャラリーは「組写真」を中心としたコンテンツにしてゆきたいな・・・・と、ぼんやり考えています。
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コメント
亀さんがいて、菊。黄色が浮き立つような感じです。良い写真ですね。
以前はあまり興味がなくて、5~6年前に、アラーキーの写真集を初めて見たのですが、そしてやはり凄いと思いました。気づいたのは、彼の写真集は、これ全て組写真。一枚だけだとそう何もないのですが、見る枚数が増えるにつけて、それぞれに関連性があり、多くを語り掛けてきました。
一枚よりは二枚、二枚よりは十枚の方が良いねなんて写真を撮りたいものです。お互いにこれからも楽しみましょう。
投稿: PUU太郎 | 2005/03/08 09:05
PUU太郎さん、こんばんは。
森山大道氏の写真集も壮大な組写真ですよね。ただ、あまりに分厚すぎて途中で挫折することもありますけど。
とある集まりで10枚の組写真を提出することになってしまいました。さて、構想から入るかロケーションで入るか・・・・むむむ
投稿: Shig | 2005/03/08 22:43