街の中の色
このところ掲載の写真が単なる挿絵と化していますので(それも本文とほとんど関係のない)久々に写真の話。昨日、今日と連続して「色」をテーマにした写真です。街中をスナップしていてこの「色」に惹かれるシーンが結構あったりします。ですからメインカメラにTri-Xを入れている時もサブカメラには必ずカラーリバーサルを入れることにしているのです。
■ ブルーセッション
京都上七軒を歩いているときです。粗大ゴミの収集場所の前を通りかかったとき何かしらその一角がにぎやかだったのです。青いボロボロの椅子と青い扇風機、ここまでだとそのまま通り過ぎたのですが、タイルにブルーのペイントの後。これは椅子や扇風機に関係なく、別な何かをここでスプレーペイントした後のようです。(普通は新聞とかダンボールを敷いてするものなのですが)粗大ゴミ収集所のほんの一角に本来関係のない役者達がぽつんとブルーをテーマにした演奏をしている・・・そんな感じがしたのです。翌日には片付けられてしまうであろうゴミ達。でもペイント跡はしばらく残ってしまうでしょう。そういった一期一会のブルーセッション・・・・。私は思わずカメラを向けました。
■ レッドスクランブル
これも同じ日の上七軒。京都の古い町並みに赤い自転車というのは映えるモチーフとして特に私の好みです。この日の上七軒でもまず目についたのは赤い自転車。おっ、となりに赤いスクーターもあるぞ・・・さらに2台ともポストに寄り添うように泊まっている。これも街中の偶然です。別に「だから何?」という類なのでしょうが「街中の色」という視点では私の中でもかなり好きな作品のひとつです。
登場しているのはごく当たり前のモノ達、いつもそこにあるとは限らない彼らがたまたま私が通りかかった時、まるで申し合わせたかのように色をそろえて待機していた。そんな偶然を街中で見つけると本当にドキドキしてしまいます。多分この時私は「おいおい、嬉しいじゃないか!」と呟きながらニヤニヤしながらシャッターを切っていたと思います。(危ないっすか?)
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