視線ノむこう
Leica MP + Summicron 35mm f2 (6elements)
この写真は四天王寺の骨董市へ行ったときのものです。外国の方のファミリーもたくさん訪れていたのですが、この子も骨董市でのガラクタに興味があったようであれこれ楽しげにいじっていました。ところが急に奥にある「何か」に非常に興味をもったようでずっとその方向を凝視したまま動きません。私には影の中にあるであろう「何か」はわからなかったのですが、「何か」に囚われたこの子が印象的で思わずシャッターを切りました。
もう、そういった感覚は忘れつつありますが、私も子供の頃そういった「何か」があったような気がします。何の変哲もない普通のもの、他の人から見たらまったく意識もしないもの・・・。でも自分には気になってしょうがなく目をそらすことができない。
そういった子供のときにしか見えない「何か」。大人になるにつれ「常識」や「経験」によってどんどん見えなくなってしまうのではないでしょうか。モノにあふれ、得たものも多いですが、失ってしまったものも沢山ありそうな気がします。
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コメント
そうですよね。おっしゃるとおり。
子供のときも今も時間が足りないくらい忙しい。
でも、同じ「夜が来なければいいのに」って気持ちでも
その中身は大きく違います。
今の僕は、何を見ているんだろう。
何かを心に残せているんだろうか。
といつも考えます。
それで写真を撮っているのかもしれません。
投稿: echoizm | 2005/03/31 04:44
写真もそこそこやってると、自分の目線が固定化されてきて、何だかマンネリ感になったりするわけで、反省しきりの自分です。
カメラを始めた頃の新鮮な気持ちで、ファインダーを見なければと自戒。興味と感動には、そくシャッターを心がけているのですが、なかなかです。
投稿: PUU太郎 | 2005/03/31 17:38
>echoizmさん、PUU太郎さん
タイムマシンに乗って子供の頃の自分に会うことができたら・・・逆に何かを教えてもらえるかもしれません。
投稿: Shig | 2005/04/01 12:15