偏食日記 小ネタ集
RICOH GR1v
■今治でから揚げ
今でこそ刺身は大好きなのですが、昔は生の魚類は一切食べることができませんでした。刺身というものはキノコ類やナスのように他の料理に混じってくることはないですし、比較的残しやすい部類でした。そして「僕、刺身だめなんですよ。どなたかいかがですか?」というとたいがいの人は「それは残念だねえ」といいながらにこにこして引き取ってくれます。
入社間もなく上司と四国の今治に泊まりで出張に行った時です。その晩は先方の社長さんが豪勢な料理屋でおもてなしをしてくれたのですが、今治といえばなんといっても瀬戸内海の海の幸、出てくる料理出てくる料理刺身オンパレード。普段ならなかなか口にできない新鮮なものばかりです。今の私なら涙を流しながらいただくのですが、当時の私は豪勢な料理の前で刺身のツマをつついているだけでした。それを見て気を利かせてくれた社長さんが頼んでくれたのが「鶏のカラアゲ」。私は今治で「鶏のカラアゲ」を食べてまいりました。ああ、もったいない。
※ その節は本当に申し訳ありませんでした。>今治の方
■病院食
去年、とある病気で入院したときのことです。幸いにも大事に至らなかったのですが、入院時は自宅から救急車で運ばれるというほど症状は重かったのです。病院に運ばれて即緊急入院ということとなり手続きは粛々と進んでゆきます。その間私は激痛と激しい吐き気の中、痛み止めの注射で意識ももうろうとしておりました。
婦長さんと名乗る年配の女性が何か入院時の説明をしています。こちらは苦痛に耐えるので必死です。
「ところで病院食の件ですが、Shigさんは何か食べられないものは?」
婦長さんが何か私に問いかけています。ああ、食べられないものか・・・・苦痛をこらえて私は答えなければなりません。
「えっと、キノコ類と、ナスと、とろろとかオクラのヌルヌルしたものも苦手で・・・」
あれっ婦長さんが私をにらんでいます。
「Shigさん。あなたの好き嫌いのことを聞いているのではないんです。アレルギーで食べられないものがないか聞いているのです。病院食にはシイタケも入っていますからね」
私は救急車で運ばれてまでボケをかましてしまいました(本望です)
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