めざせ木村伊兵衛賞
先日同居人「ぴぽりん」の写真をこのブログに載せた後の会話
※ちなみに同居人「ぴぽりん」の写真歴は私よりずっと長いです。撮る枚数も半端じゃありません。ただ、メカニズムとしてのカメラや写真家などの知識にはかなりムラのある人です。
「なあなあ、ネットで私の写真が注目されて木村伊兵衛賞にノミネートされたらどうしよう。まだプロとしてやってゆくには自信ないんやけど」
「はあ?きむらいへ~しょ~?木村伊兵衛賞ってどんなんか知ってるん?」
「馬鹿にしないでよ。写真界の芥川賞みたいなもんでしょ」
一応は知っているようです。でも芥川賞レベルと知っていながらこの自信はどこからくるのでしょう。
「ところで木村伊兵衛ってどんな人か知ってる?」
「うーんよく知らないけど、名前からして古い人よね。想像するに江戸時代後期に日本で初めてカメラを発明した人。きっと平賀源内とお友達」
す、すみません。木村伊兵衛様。私の手持ちの写真集と本を強制的に読ませますのでこの罰当たりを許してやってつかーさい。(出身ばれました?)
で、でもね。直木賞にしたってその賞の名前と意味は知っていても直木三十五氏がどんな人で、氏の作品を読んだ人がどのくらいいるでしょうか。木村伊兵衛を知らなくても、手ブレ防止装置のオンとオフがよくわからなくても、彼女は時々「いい写真」を撮ります。写真との関わりってそんなのでも全然いいんですよね。
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コメント
そうですね。僕は写真歴は2年ほどですが、音楽はもう25年くらいなります。写真はまだまだよくわかりませんが、多分芸術全般そうなんでしょうが、知識・技術と作品の良し悪しとは別ってことです。クラシック歴ン十年って人の演奏と楽器初めてまだ1年って高校生の演奏とどっちが「かっこいい」か「楽しい」か、一概に言えないってことですよね。
上の作品、上記の話とは関係なく好きです。光と影のバランスがとてもいいです。僕はこういう黒が出てるのは好きなんです。
投稿: echoizm | 2005/03/17 00:34
>echoizmさん
いやいやお恥ずかしい限りです。上の写真はLEICA MP+Summitar 50mm f2で撮ったものです。基本的にシャッタースピードは1/125をベースにしていますので結構絞り気味です。古いレンズですが、柔らかい描写の中にもきりっとしたキレも出て、人気は全くありませんが結構気に入っています。今度の3連休にはやっと撮影に出られますので早くこのレンズとズミクロンの違いを感じて見たいです。
投稿: Shig | 2005/03/18 00:03
自分はマイブログで時々能書きをたれてますが、写真は撮ってなんぼみてなんぼ、技術論があると良い写真を撮れる保証はなにもないですよね。
ところが、あぁ~だこうだと考えるのもけっこう面白いところもあって、写真の世界はとにかく奥が深い。(笑)
投稿: max11puu | 2005/03/18 11:24
えええ!?Summitarですか!? へぇ~絞ると確かにいいと聞いて(見て)おりますが、これほどとは!
かなり驚きです。買っちゃおうかなぁ~(笑
投稿: echoizm | 2005/03/18 13:11
>max11puuさん
趣味は能書きたれて、あーだこーだ考えるのが楽しいのですよね(笑)ただ、そればっかりではあまりにもったいないといったところでしょうか。
>echoizmさん
以前のエントリ記事での組み写真三枚組み「青いゴミ捨て場」「赤いポストとバイク」「菊とカメ」の三枚もSummitarです。
投稿: Shig | 2005/03/18 22:04