LOMOにおけるトンネル効果
LOMO(私のはLC-A)の大きな特徴として極端な周辺光量落ち、いわゆるトンネル効果があります。普通に撮ってしまうといくらLOMOのレンズとはいえさほど極端に落ちたりはしません。掲示板などでは「それらしい写真はすべてデジタル加工している。騙されているんだ」的な書き込みも見かけますが、撮り方さえ工夫すれば後処理しなくてもトンネル効果を活かした写真は十分撮れます。私がここやギャラリーに掲載している写真もポジからそのままスキャンし何の加工もしていません(ただ、中にはお遊びで自作のフィルターをカメラに装着し撮影したものはあるんですけどね)。
いつもうまくいくとは限りませんが、光の調子を読んで絞りを調節すれば本来のレンズの特性(真面目に捉えるとレンズの欠点)が十分出るはずです。
トンネル効果の写真は何故か写真を柔らかくします。そして本来不自然なはずのその効果も人は違和感なく受け入れてしまいます。それは普段私たちが眼球を通して景色を見ている場合も視界は広くても実際は視点の中心部分のみ見ていて周辺部分になればなるほど視覚の意識は薄くなるのです。LOMOの写真のように暗くはなりませんが、意外に人間の意識する視野は狭く、写真においても中心部分のみ明るいという画像自体自然と受け入れてしまうということなのです。人間の視野感覚に近い表現で何をどう撮るか・・・。これがLOMOの楽しみのひとつではないでしょうか。
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コメント
どうやって トンネル効果をうまく出すでしょうか?
教えていただけませんでしょうか?
どういう条件で撮ればいいでしょうか?
私初めてLOMOに触れたので さっぱり判らないです。
よろしくお願い致します。
投稿: kaku | 2005/08/12 14:30
>kakuさん
興味のある話題でしたので本日の記事にさせていただきました。お役に立てればいいのですが・・・。
投稿: Shig | 2005/08/12 21:16