GR1vとミーハーと (その1)
大体モノを買ったことに薀蓄を語るほどその実、物欲の本質はミーハーなものだったりするのはよくあることである。
物欲王の僕もモノを買う動機としてかなり明確に「ミーハー路線」と「唯我独尊路線」に区別することができる。
このGR1vに関してはいままで周囲の人々にはカメラそのものの素養のよさばかり購入の理由と語ってきたが、ここに告白しよう「ミーハーであった」と。
このカメラにおいて明るく発色のよいレンズはすでに語り尽くされているもののあるいくつかなミーハー的要素によって根強いファンがいることも事実であろう。
■レンズ単体でLマウントレンズになりライカ使いからも認められている。
■GR1v関係のムックも多く買ったあとも情報として楽しむことができる。
■有名プロがサブ機として使用しているだけでなく森山大道氏がメイン機として使用している。
■リコーが銀塩から撤退してしまい市場にレア感を感じさせた。(もうほとんどないみたいだけど)
と、まあ本来の素養のよさに加えなんとミーハー心をくすぐる要素のあることよ。幸いにもキムタクがドラマで使用しなかった分値段の高騰はなかったのが救いか・・・。
ともあれ購入モチベーションがミーハーなものであっても、使い出してふと気がつくと、もはやライカがどうだの大道氏が使ってるだの売ってないだの意識することなく買った当初の浮かれた高揚感も落ち着き、毎日鞄の中で行動を供にする相棒になってたりするんだが。結果的にいいモノを手に入れたことに加えてミーハーな高揚感まで味わえるのなら「ミーハー路線」もまんざら捨てたもんでもないんじゃなかろか。
(つづく)
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